しばらくオンラインで浮上していませんでしたが、変わりなく生きております。

 

昨今の情勢に加えて、家内と息子が交互に体調崩したり、会社では連日採用面接の試験官を担当したり、家のテレビが壊れて代替え機の取り付けに深夜まであたったり…と実にいろんなことがあり、ここ数週間は家と職場と近所のスーパー以外は出かけられていないような状況でした。

 

とはいえ、そのいずれも誰からも強制されたものではなく、あくまで「自主的に自粛」していただけであって、すべては自分の判断と選択なわけです。そんなこと言ってたらこれを書いている喫茶店で黒岩知事の記者会見が流れてきて「自粛を要請」されました(神奈川県民)。

 

しかしここ数日の様子を見ていると、「自粛を要請」とソフトな物言いながら、「やることはやった」というポーズと「でも責任は取らないよ」という雰囲気がありありと見えて、政府・東京都をはじめとした行政の言うことも所詮こんなものか、と思わなくもないです。仕事における往来は特に言及していないものの、諸外国では仕事による外出も「不要不急」とするそうで、そのあたりにも経済(と与党の大票田)への配慮が伺えます。

 

結局為政者の見ている「経済」とはマクロであって、我々が日々感じるミクロレベルの事象なんぞハナから気に掛けていない(ように見えないように頑張っている)わけです。

 

https://twitter.com/snhr_minami/status/1019102142664097795

 

ライブハウスに行けばステージの上は「仕事」ですが、ステージの下は(傍目から見れば)「趣味」であり、それならば「趣味」にあたる部分を取り除いて「仕事」として成立させてしまおうという試みの一つが「無観客」であるとも思えてきます。

 

ではその「仕事」の対価は誰が支払うのか?

 

今回のような「人間がコントロールできないこと」を想定して常に人が居なくてもマネタイズできる仕組みを考えろ、というのなら、「人の価値」に本質を求める産業は軒並み潰れるでしょう。あらゆる社会保障を廃止して福祉はベーシックインカムに一本化、より多くのサラリーを得たい人がそれぞれの考えで適職に就く、くらいのダイナミズムがあればよいですが(自分は学生のころからそっち派です)。

 

一つ、今回のことで改めて分かったのは「いざという時に誰も責任は取ってくれない」ということです。

 

https://twitter.com/kthr_peko/status/1233607501485989888

 

そもそも、マスクやトイレットペーパーの品切れが長く続いたのはデマの影響もありますが、結局のところ「デマを妄信したのがきっかけだとしても、マスクやトイレットペーパーを手に入れるためにはいち早く転倒の在庫を掻っ攫うのが正解」という事実の裏返しなわけで。みんな自分と自分の大切な人のために必死なので理解もできますが、いざ本格的な流行になって騒ぎ出した大勢のせいで冷静な人が馬鹿を見るという最悪の展開だったと自分は感じています。

 

政府も政府で、現金給付による経済活性化案を検討しているようですが、渡されたところでどうやって使うのか?と思っています。必要なお金は当然取っておいているとして、物資を買おうにも品切れで、経済を回そうにも「イベント自粛」「密接自粛」「外出自粛」じゃ何も出来ないですし。その代案として商品券という話もあるようですが、それこそ外出しなきゃ使えないものじゃないですか、と思ってしまいます。

 

本来、こういう時こそキャッシュレスをうまく使えたらと思うのですが。搾取のない投げ銭プラットフォームなんかはこういう時にチャンスですね。

 

と文句ばかり述べてきましたが、自分の会社も特に制限なく普通に出社を求められてますし、リアルイベント以外に収益機会を持てていないところも多いはずです。結局は現実的な範囲で折り合いをつけるしかないわけです。自己責任で。生きずらいですね。