原始主義で印象派に一泡吹かせたストラヴィンスキーは時代によって作風を大きく変化させた作曲家。
特に“50の手習い”どころか60歳も後半からセリー音楽(十二音技法)を勉強しなおした勇気には感服してしまう。
Stravinsky at 85 (B&W) [DVD] [Import]/Stravinsky

新古典主義を表明した中期の作品『プルチネルラ』組曲版の演奏。
ストラビンスキー85歳の映像。
齢を取ると、演奏がレガートで平坦、色彩感や抑揚の乏しいものになりがちなのではないか(あくまでも個人的なイメージだが)と危惧して見始めたが、何と溌剌と若々しい演奏なんだろう。
本番で緊張しているのかオケが外しまくるのはご愛嬌。
本番よりもリハーサル風景が興味深い。
ロシア語なまりの平明な英語で朴訥とコミュニケーションをとっている。
作曲者の意図以外に演奏者の創意は認めないとその昔言っていたストラヴィンスキーだが、眼光鋭く指示を与えながらも演奏者を褒めたたえて進むリハーサルが微笑ましい。
合間にワインをラッパ飲みするお茶目な一面も・・・。
WORKS OF IGOR STRAVINSKY

ストラヴィンスキーを聴く私たちは幸運だ。
作曲者自らの指揮で演奏されたステレオ録音が残されているのだから。
彼の死後、クラシック音楽の巨人は現れていない。
少なくとも聴衆を魅了する作品を数多提供している作曲家はいないように思う。
趣味の多様化もあってコンサートホールに新作を聴きに行くことも少ないのか?
“つねにひとつの道をいくことは「退廃」にほかならない”と語るストラヴィンスキーは、その作風を変化させながら時代を駆け抜けた。
初期の原始主義の3作品(『火の鳥』1910年初演、『ペトルーシュカ』1911年初演、『春の祭典』1913年初演)は当たり前のように繰り返し聴くけれど、一番のお気に入りは、十二音技法に傾倒した時期の作品『アゴン』。
ストラヴィンスキーはプログレだ。
特に“50の手習い”どころか60歳も後半からセリー音楽(十二音技法)を勉強しなおした勇気には感服してしまう。
Stravinsky at 85 (B&W) [DVD] [Import]/Stravinsky

新古典主義を表明した中期の作品『プルチネルラ』組曲版の演奏。
ストラビンスキー85歳の映像。
齢を取ると、演奏がレガートで平坦、色彩感や抑揚の乏しいものになりがちなのではないか(あくまでも個人的なイメージだが)と危惧して見始めたが、何と溌剌と若々しい演奏なんだろう。
本番で緊張しているのかオケが外しまくるのはご愛嬌。
本番よりもリハーサル風景が興味深い。
ロシア語なまりの平明な英語で朴訥とコミュニケーションをとっている。
作曲者の意図以外に演奏者の創意は認めないとその昔言っていたストラヴィンスキーだが、眼光鋭く指示を与えながらも演奏者を褒めたたえて進むリハーサルが微笑ましい。
合間にワインをラッパ飲みするお茶目な一面も・・・。
WORKS OF IGOR STRAVINSKY

ストラヴィンスキーを聴く私たちは幸運だ。
作曲者自らの指揮で演奏されたステレオ録音が残されているのだから。
彼の死後、クラシック音楽の巨人は現れていない。
少なくとも聴衆を魅了する作品を数多提供している作曲家はいないように思う。
趣味の多様化もあってコンサートホールに新作を聴きに行くことも少ないのか?
“つねにひとつの道をいくことは「退廃」にほかならない”と語るストラヴィンスキーは、その作風を変化させながら時代を駆け抜けた。
初期の原始主義の3作品(『火の鳥』1910年初演、『ペトルーシュカ』1911年初演、『春の祭典』1913年初演)は当たり前のように繰り返し聴くけれど、一番のお気に入りは、十二音技法に傾倒した時期の作品『アゴン』。
ストラヴィンスキーはプログレだ。
