早速ですが、プログレ紹介ネタです。
代表的なところから始めます。
まずは、一番大好きなバンドから。

太陽と戦慄(1973)

エスニックな音に初めて接したアルバム。
自分にとっての聖典。

“メタル・クリムゾン”を確立したアルバムで、ここから『Red』(1974)や『Discipline』(1981)を経て、【ヌーヴォ・メタル】へとつながっていく。

洋楽は何でも聴くが、“何聴いてもつまんないなぁ”と思った時にはこのアルバムで元気を取り戻すことにしている。


90年代のKing Crimson:3:15あたりからLarks' Tongues in Aspic Part II

King Crimson (1968-)
暗いステージに、エフェクターの緑色の光だけが見える。
拍手を期待するでもなく、いつもの彼の儀式が始まる。
自分の決めたルートを守るように、機械的な動きの彼はスツールにたどりつく。
表情はわからない。

エフェクターの光が点滅を始める。
サウンドスケープが場内をゆっくりと包み始めた・・・彼の演奏の邪魔にならないように、しっかりとしているが遠慮がちな拍手が起きる。

過去の曲は“今の彼”に関わりがなければ決して演奏しない。
ファンのわずかな期待も、彼のシステムに組み入れるつもりはないのだ。

ステージを去る彼の姿に、視線が集まる・・・オーディエンスが試されている。
小さく頭を下げ、そでに消えていった・・・彼は私たちの反応に満足したのだろうか・・・。

King Crimsonを語る中で、もっともロバート・フリップが嫌う言葉が、【プログレッシヴ・ロック】。
プログレと呼ばれた他のバンドたちが、過去をリピートする行為・・・それを【プログレッシヴ・ロック】と呼ぶなら、King Crimsonはそう呼ばれたくはないのだ。


"King Crimson is, as always, more a way of doing things. When there is nothing to be done, nothing is done: Crimson disappears. When there is music to be played, Crimson reappears. If all of life were this simple".

Robert Fripp


<その他のお気に入り>
アイランズ(1971)

静寂に耳を傾ける・・・クリムゾン史上もっとも美しいアルバム。