秘境を走る通勤路線

大和路線の普通電車王寺ゆきは天王寺出ると大阪環状線や阪和線と分かれて、しばらく走ると東部市場前に着きます

東部市場前を出るとすぐに巨大な百済貨物ターミナル がありますが、その様子を旧国電のモーター音と共にお楽しみください

『路線図にない駅』

百済貨物ターミナルを過ぎると平野に着き、出るとすぐに貨物線が左側に分かれて、 貨物線は全国各地へ繋がっており、

大和路線は加美に着きます

この加美の駅前には、目と鼻の先におおさか東線の新加美駅がありますが、乗り換え駅ではありません

加美を出ると上下線との間におおさか東線が割り込んできて久宝寺に到着します

ホームには狭くなった所の注意書きがホーム上にありますが、それには201系の絵が描かれています

来年にはどうなるのでしょうか

おおさか東線は 城東貨物線を旅客化したもので、この久宝寺には貨物用の広大な操車場があり、しかもそれが上下線との間に広がっていて、久宝寺の上下線ホームがかなり離れていました

貨物列車の効率化によって操車場が廃止された後も広大な空き地が広がっていましたが、その空き地に現在の駅が造られて、しかも追い越し設備も付いて、移転後は快速停車駅になりました

現在では操車場跡も再開発が進んだようです

さて、この 久宝寺で大和路快速に追い越されます

このまま普通電車に乗っていても良かったのですが、どうせ王寺で乗り換えねばならないし、先を急ぎたいので、ここで衝動的に大和路快速に乗り換えます

大和路快速は久宝寺を出るとすっ飛ばします

車内も転換クロスシートなので快適です

しばらく走ると、近鉄道明寺線 との乗換駅で、

『近鉄最古の路線』

比較的近くに同じ字を書く駅が他に2駅あり、しかも読み方が異なる柏原（かしわら）駅 を高速で通過し、ここから大和川に沿って走ることになります

『知る人ぞ知る』

柏原の次が高井田で、微妙に離れた所に同じ名前の駅が大阪メトロ中央線  にもあり、しかもその駅はJRおおさか東線が走っていて、更にそのJRの駅は『高井田中央』を名乗っているという非常にややこしい状態になっています

『まぎらわしい乗換駅』

高井田を出ると、段々山の中へ入っていき、上下線が離れたトンネルがあったり、都市近郊の通勤路線とは思えない所を通ります

そして河内堅上を過ぎると、大阪府から脱出です

府県境付近では変わった鉄橋を渡ります

写真では解りませんが、鉄橋のトラスは普通はトラスの中に電車を走らせますが、ここはトラスを橋脚に使用しています

これは、昔に付近のトンネルが地滑りで崩落し、急遽新しい線路をルートを変えて新設する際に、緊急性があったので、苦肉の策で川の流れに並行してトラスを組んで橋脚とし、その上に鉄橋を架ける様にしたそうです

そして、何個目かの大和川の鉄橋を渡ると周りが開けてきます

鉄橋を渡り終えると三郷を通過します

ちなみに名鉄瀬戸線 にも同じ駅名があります

『これでも主要駅』

そして、 左側に近鉄生駒線が近づいてくると、ようやく王寺に到着します

つづく