「それがあるのもいいね」と、


それほど気にも

留めていなかった程度のことが、



周りの価値観に

影響されて、



「それが無くちゃ幸せとは呼べない」と、



いつの間にか

執着に変わっていた。




執着は私の中の

不足感を大きくさせて、



どんどんどんどん膨らんで、



膨らんだ不足感は、



今まで気にも

留めていなかったそれが、



なんだか

ものすごくキラキラして、


ものすごく

価値があるものかのように、


わたしの感覚を狂わせた。



わたしは、

ますます執着心を強めて、



いつしか

気にも留めていなかったそれは、


喉から手が出るほど

絶対に欲しいものに

変わっていった。









それほどまでに

欲しかったもの。




私の代わりに、

それを手に入れて

見せてくれた人がいた。




よくよく見たら、



それは、

わたしの欲しいものじゃなかった。



あったらいいな。



でも、


私が求めていたものは

それじゃなくて、



私が欲しかったものは、


それに付随する

わたし自身の満足感と、

安心感だった。








そのことに気付いたら、

とても、身軽になった。



なんだ。


満足感と

安心感が欲しいのなら、


もう、あるよね。


他の方法でも

感じることができるよね。




少しずつ、

身辺のダミーを整理して


ちょっとずつ、

身軽になる。



「ほんとうに欲しいものは、なあに?」



とっても

とっても


おそろしい

質問なのかもしれない。

 

 

 

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