視聴した後、限定的に抜け毛が激しいけれど……私の毛根はまだ元気です。多分……。




加速するように、おとわの野生児ぶりと井伊本家のアホぶりが酷くなる、この大河。
今回で3話終了しましたが、簡単に感想まとめたら


『井伊本家はやはりバカ揃いだった。』

『今川、超優しいじゃん。』

『小野、大変だな。アホな上司持つと。』

『今川だけ大河パート。』

『誰か、おとわと爺を殺せ!(何故なら大体、それで解決するから)』

『人質は辛いよ。(おとわの事ではない)』

『人質に対する井伊本家の認識のゲスさ。』

『今川義元、戦国時代でも風評被害。』

です。何のことか分からんと思いますから、とりあえず本編のあらすじからいきます!

第3話のあらすじは……今川からの「小野の嫡男である鶴丸と婚姻せよ。」との命令をどうしても聞けないおとわは親にも黙って勝手に髪を下ろし出家しようとする。

おとわのこの行動は、井伊本家を大混乱に陥れた挙句、今川の耳にも入り、今川より「おとわを人質に出せ。従わない場合は逆心ありとみなし井伊を攻め滅ぼす。」との下知が下る。おとわの祖父の井伊直平は激怒し「先に人質に出した佐名が今川でどんな目に遭ったか忘れたか!おとわまで同じ目に遭わせるならば今川と一戦交える!」と息巻くが、井伊本家にそんな武力がある筈もなく大国である今川に抗う術がない井伊本家はおとわを人質に出すしかなくなる。

出家すれば全て丸く収まると思っていたおとわは予想外の事態に、菩提寺の南渓和尚に「和尚様が道は1つではないと言うたではありませんか?」と涙を流し怒りをぶつけるが和尚は「それはお前の出した答えがお粗末だから、こうなったのじゃ。」とにべもなく返されてしまう。
和尚から、人質を逃れることは出来ないのだから素直に人質に行き、今川の懐に潜り込んで自分の要求を叶えさせるように仕向ければ良いと諭されたおとわは今川の人質行きを決意する。

おとわが今川に行く当日、おとわを複雑な心境で見送る鶴丸は(結婚断られた上に出家までされたら無理もない)直平に浚われてしまうのだった。鶴丸を人質に取り有利に事を進めようとする直平だが、逆に鶴丸から「自分ひとりでは父は見棄てて相手にはしません。弟達すべてを人質に取るべきでしょう。」と進言されてから気付く始末。鶴丸の弟たちも浚い小野と一戦交えようとしている父の動向に漸く気付き邸に駆け付けたおとわの父・井伊直盛は鶴丸の進言にその気になる直平に「やめてください!」と怒鳴るのだった。

一方、おとわは今川の本拠地である駿府に着き、井伊谷とは違う華やかで豊かな今川の文化・街並みに圧倒される。

今川の邸で、今川義元との謁見を待つ間おとわは、先に井伊家から人質に出されてしまった叔母の佐名について侍女のかめから話を聞く。
佐名は今川に人質に出された井伊の姫で、おとわの父の妹でもあった。
かめ曰く「義元に目を付けられ、何度も御手付きにされた挙句、飽きてボロ雑巾のように棄てられた。」叔母の佐名。
そして“御手付き”を鬼ごっこか何かと勘違いしているおとわは「(何度も同じ人間を狙って鬼にするために何度も叩くなど嫌なことじゃ、鬼になるのは)1回で沢山じゃ!」と憤慨し、かめも「姫様を佐名様のような目に遭わせません!」と誓う。微妙に話が噛み合っていない井伊主従のもとへ蹴鞠の鞠が転がって来る。拾ったおとわが部屋から出ると、そこには同じ年頃の品の良い愛らしい姫がいた。姫の名は瀬名。女だてらに蹴鞠を嗜む瀬名はおとわに「蹴鞠で龍王丸様(今川義元の嫡男)に勝って、褒美に龍王丸様の妻にしてもらい今川の全てを手にいれるのです。」とキラキラした表情で告げる。

おとわはそこで叔母の佐名とも会うが、叔母は「用があれば侍女に。」と冷たい。
同行した南渓は義元の指南役であった雪斎禅師と謁見し、おとわの出家と井伊の本領安堵の口添えを願い出るなど、妹で元は義元の側室であった佐名へ手紙を書きおとわに持たせるが読んだ瞬間破り捨てられた挙句、「恥をしれと生臭に伝えよ!」と怒りを買う始末で、どれも功は奏さなかった。
おとわは義元が多忙なため義元の母・寿桂尼に謁見することになる。
寿桂尼は存外に優しく、ちょうど中庭で蹴鞠をしているので見てはどうかと薦める。
そこで、おとわは龍王丸に会い、「龍王丸に勝てば褒美は思うがまま」という瀬奈の言葉を思い出し「出家の許可と井伊の本領安堵」を得るために龍王丸に勝負を挑むが、当然いままで蹴鞠に触れたこともないおとわが勝てるはずもなく無様な姿をさらすだけであった。
それでもおとわは何度も喰らい付き勝負を挑む、おとわのしつこさに龍王丸の疲労が限界に達し集中力が切れた頃合いに龍王丸が蹴り損ねてしまう。
それを自分が勝ったと言い張るおとわは褒美を要求するが、当然、龍王丸が納得するわけもなく険悪な雰囲気となる。

そこに義元が現われ、事の詳細を寿桂尼から聞き、雪斎の口添えもあり「おとわの出家の許可と井伊の本領安堵」を許し、おとわは帰国の途につく。
これで鶴丸とおとわの婚姻が無くなった小野政直は思惑が外れ密かに歯噛みするのであった。

一方、妹の佐名を訪ねた南渓は「お前が口添えしてくれてのだろう。」と感謝するも、佐名からは「もう此処には来るな」と言われてしまうのだった。




うん、まあアレだ。冒頭で散々文句は言ったが、今回わりと良かったよ。

井伊本家は相変わらずのグダグダだけど、今川パートが殆どだったせいか、そんなにストレスなく見れました。


今回良かったところとしては

1、おとわに名前を聞かれても、すぐに瀬名が名前を答えなかった。





結局、答えたんですが……名前は今と違ってあの時代は男女ともに本名(真名、諱)は早々に他人に明かしません。

本名明かすのは、知ってるのは伴侶とか家族に主君くらいで、本名で呼ぶなんてよっぽどの緊急事態か呪詛される時くらいかなと。

この時代、誕生日と本名と体の一部(爪とか髪とか)があれば、それで呪詛出来たのと、名前を知られるのは魂ごと相手に支配されるということを意味するのもあり(ちょい時は遡りますが平治の乱で平清盛が服従の姿勢を示すために藤原信頼側に一族の名前を記した名簿“みょうぶ”を提出したのはこのためです。)


おとわはアホだから早々に名乗ってましたが、本来ならおとわなら井伊本家の1人娘ですから呼ばれるなら「井伊の一の姫」が妥当かなと。名乗るなら「井伊信濃守が娘にございます。」がベターかなと。



2、今川義元が従者を介してしか会話しない。直接話しかけない。



↑こんな弄られ方する群馬が大好きです。むしろ魔境は群馬よりも、おとわの住む井伊谷に譲るべきだと思います。

普通、高貴な方や、身分の高い方が下々の者と直接お話はしません。
従者を介してお話を聞き、お返事も従者から伝えてもらいます。直接お声がかかったら、それはもう子孫末代まで語り継いで良いレベルの誉です。(異例中の異例)


ちなみに、古今東西、高貴な方や身分の高い方の従者への付け届けや媚びが絶えないのは、高貴な方や身分の高い方へ直接アピール出来ない層が、少しでも覚えめでたくしてもらうおうとするための手段だったりします。




ダメなのは相変わらず、主役パートの井伊本家。


家臣の子供拉致るとか




人質にとられた女は慰みものにされるか、取った側のやり放にされるとかいうゲスい認識しか持てないとか




知識層の坊主が立てた案が悉く失敗してアホの子(しかもコイツが原因)が力業で解決できたとか




家臣の子供が大人より頭いいとか




人質出した直後に反旗翻すとか




身分高い人と分かってるのに話しかけるとか、自分から本名バラすとか


人質に来といて、上司の息子に絡むとか







何かもう……今川も小野も本当に大変だな。部下と上司がバカすぎて……。







おとわが帰してもらえたのは

義元&寿桂尼(何、この野生児……龍王丸に変な影響与えられたら困るから帰しとこう。やーね井伊ってヤッバーン!)

が本音だったような気がする。







それか佐名が

佐名「あんなアホで野蛮なのが身内だけで嫌なのに、身近に来るなんて嫌です!(号泣)」

ってなったのかもなと。





↑野蛮もアホも野生児もここまでやってくれれば、いっそ清々しいんですけどね。