ちょっと気になって思い出したことがあるから追記します。


おとわの婚約者の亀之丞が笛の名手設定なんですが、和洋問わず笛系の楽器扱った方ならお分かりかもしれませんが、笛を吹くにはかなりの肺活量がいります。


小道具で使いたいのは分かりますが、亀之丞、病弱設定のすぐ倒れる系男子なわけで、あれだけ吹けるのは設定上、不自然かなと。

平清盛で、病床の高倉天皇が笛を吹こうとして力が入らず吹けない描写ありましたし、経験上で考えても病弱ですが、ただし肺活量は別だ!(ドヤッ)って訳にはいかんと思う。病弱だったら肺活量もそれなりですよ。色々設定荒いけど、脚本家さんも使いたいなら、最低限は出す小道具とか自分で経験した上で描いた方が良いと思います。というか、笛の指導の人も何も言わないの?



あと、直虎だけじゃないけど戦国時代なのに着物や袴の色が明るすぎる件について、去年、鶴岡八幡宮で日本最古の十二単(1000年くらい前)みてきましたが、 確かに十二単見る限り桃色も紫もあった……あったんだけど、桃色も紫もある程度、高貴でお金持ちな家のお嬢しか着られなかったと思うのね。

だから真田丸のキリちゃんが普段着みたいに紫に近い色の着物着てたのもどうかな?っても感じでしたが、今回のおとわのピンクに近い桃色とか、オレンジに近い橙色とか、若草色みたいな鮮やかな緑の袴とか、当時の染料技術で出せるのか?みたいな。

出せたにしても、多分着れるのは亀パパの首チョン斬った今川とか北条とかの奥様や姫、堺や博多の富裕層である豪商や会合衆の奥様やお嬢くらいでないのかと?

当時の服飾史料が色までは記載されてないにしても、常識的に考えたら庶民は汚れが目立たない生成りか紺色か茶色だろうし、おとわが少女時代であった井伊家は単なる郷士でしかないのだから、いくら子供でもああいう明るい色は着れなかったんじゃないのかな?

おとわママの着物は地味だし、明るい色を着せるにしても、ママが嫁いだ当時に着てたのものを、ほどいて作らせたみたいな感じにした方が良かったんでないかとおもいました。


そんなに裕福な感じがしない井伊家なのに、子供たちの衣装の色が明るいのは気になったかなと。




あとな、亀パパの井伊直満が斬首されたの天文13年12月23日(1545年2月4日)なんだわ。


なのに、鶴パパの小野が、斬首前にパチーンと桔梗の花を鋏で断ち切ってるシーンがあるんだけど。


桔梗って6~9月に咲く花なんだわ。

12月(2月)に死んでるのに、何で桔梗あるの?ハウス栽培?ハウス栽培なの?久しぶりにシエの本能寺in桔梗ワッサー咲いてます並みに笑ったわ。


あと、12月(2月)にしては皆薄着だしな……去年の12月に静岡県(駿府城)行ったけど結構寒かったぞ。昼間はまだ暖かいけど。

あと、桔梗をわざわざ出す意味は?
明智光秀意識したのなら、死没がハッキリしてる段階で使うの諦めて、あと何でも裏切り者って言えば明智光秀みたいな出し方どうなの?あの当時はまだ裏切ってないよ。


というか、これ時代考証以前の問題だよな?いくら現代は季節感ないからって誰も気付かなかったのか?時代劇でしかも山裾に近い場所が舞台で。


あと、えらい立派な将棋の駒で井伊家の人たちは将棋指してましたが



↑こんなん駒で

戦国時代の将棋は現代みたいに厚くなく、板みたいな感じで薄いです。だから、打つ時はスッと滑らせるように打ちます(割れるから)


↑こんな感じで、職人に作らせるより自分たちで暇な時間に作ってました。井伊家よりはるかに裕福な福井県の越前朝倉氏(浅井三姉妹の実父の浅井長政の同盟相手)でさえ、上記のような駒を使っていたのに、はるかに家柄と国力が下の井伊の家に何でそんな立派なものがある?


こういう細かいところが雑になるのは、脚本家さんが急ピッチで歴史の知識仕入れたからではないのかなと、仕入れた知識いかそうと頑張ってるのは分かるんですが、うまく使えてなくて脚本家さん自身が消化不良起こしてそうな感じが不安で、今後の展開、大丈夫かなぁと思う1話でした。

まあ、前回の真田丸の三谷の僕、こんなこと知ってます(ドヤッ)の歴史小ネタ(しかも本編には関係なかった)も、それはそれでウザかったですが……。