フューチャーウォーカー、衝撃の第3巻! | フューチャーウォーカー オフィシャルブログ

フューチャーウォーカー、衝撃の第3巻!

みなさま、こんにちは。
こちらはトロメニ編集室です。

現在、第3巻「影はひとりで歩かない」の追い込み真っ最中です。
刊行も間近になり、ますます力も入ってくるところですが……。
しかし!
なんと、このケンタンに資材が足りないという噂が流れてきております。
本にとって資材とは、ズバリ紙!
紙が、紙が、手にはいらない……?

そんなわけで、現在、トロメニ編集室では、資材の確保に奔走中です。
噂では、他の出版業者も紙の手配にこまっていてしまいには週刊「ジャンプ」もお休みで大好きなアレもコレもおあずけって……きーっ、精神統一!
エゴペンのアドルトンのいたずらには、本当に困ってしまいます。
いや、海賊たちはこの大陸の周辺の海にもはびこっておりますが、かの海賊の活躍など、ケンタン市民は知りようがないのでございます。

第3巻の刊行は、現段階では4月後半を予定しておりますが、場合によっては刊行を遅らせる可能性もあります。
随時、このブログにてご報告しますので、もう少々お待ち下さい。

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ぬはっ!大木を小脇に抱えるいかつい男、いったい誰?

待ちきれないという方のために、こんななぞの男も登場する第3巻をちょっと紹介。
私がとくに気に入ったのは、ドワーフのノッカー、エクセルハンドと、あいかわらずの不思議モード全開のイルリルによるこのシーン。

エクセルハンドのすがたが目にはいる。しゅんかん、エクセルハンドとイルリルの目があった。
(おぬしたちも?)
(ええ。悲しいけれど、しかたのないことだわ)
(わかった)
 世のなかの覇権をにぎる種族でないという共通点のために、もっとも理解しがたい種族が理解しあう珍奇な事態が生じた。エクセルハンドは、ゆっくりだがまちがうことはないといわれる老獪な思考活動を通じて、イルリルの行動をゆっくりと理解していった。
 人間が世界を支配することは、もはやひきかえせない事実として定まっている。だが現在、ひろがっている事態がドスペルの説明どおり、グランエルベールによる天啓であるなら、その結果もドスペルの説明どおりになるはずだ。先代の業績を後世に伝え、不死性を謳歌する人間が、この先、子孫を持てなくなれば、舞台の中央からひきさがることになる。
 エルフがその位置を占められるかどうかはわからない。
(それは事実でないけれど、事実がそうならどうかしら)


なんでこんな話になったのかは、第3巻を読んでもらうとして、なかなか考えさせられ場面じゃないでしょうか。
人間というのは、まあ、わがままでけったいな種族なのですね。
しかし、すでにエルフもドワーフも、人間との交流なくしてこの先の世の中は成り立たないことを知っている……。
難しい問題であります。

などと、しんみりしてる場合じゃないくらい、第3巻にはど迫力の戦闘シーンも盛りだくさん。
伝説と伝説が交差する死闘が、くりひろげられます。

どうぞお楽しみに!
翼にふりそそぐ陽光のごとき正義よ!