Ka_Naのブログ

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40歳から再び走り始めて10年目を迎えました。ワールド・マラソン・メジャー制覇(Six Star Finisher:東京・ボストン・NY・シカゴ・ベルリン・ロンドン)を目指しています。(現在★★★★(2017/2019/2021東京・2018ボストン・2022NY・2023シカゴ))

海外レースも4回目ですが、様々な面で未だに慣れません
 

今回は、レースにかかるロジ周り、レース後の対応等を記します
 

 

■序1ー方向感・位置関係の把握


年齢のせいもあるのか、方角感というか、自分が立っている位置に対して、

 

・どちらの方向に何があるのか

・地図上の南北、東西はどちらになるのか…


をつかむのに時間がかかりました

 

(これがわからないと、反対方向の電車に乗ってしまったりと…実際2回ほどやらかしました)

 

Google Mapなどを存分に使いこなせば良いのでしょうが、私は紙(地図)と太陽の方角で位置関係をつかみたいアナログ派なので…


■序2ー申込時の選択(荷物預けの要・不要)

ベルリンマラソンでも、荷物預けの要・不要を事前に確認されますが、あまり深く考えずに「不要」を選択

 

「不要」を選択した後に、宿探しに着手しました

 

「不要」選択の場合はポンチョが支給されますが、ゼッケンにマークが記されます(配布ゲートでチェックされます)



 

  レース2日前(経路確認)

 

ベルリンの宿は、前回のシカゴに引き続き Airbnbで手配

 

Airbnbは当たり外れがありますが、今回は運良く当たりの部類でした

 

会場まで徒歩圏内ですし、スーパーも地下鉄の駅も近く、設備も最新でデザイナーズマンションのようでした

写真はこちらというのは冗談で、上は旧東ドイツの取調室 @DDR博物館

 

ドイツ ドイツ ドイツ

 

序1に記載のとおり、海外レース時は宿からスタートまでの位置関係・距離感を事前に確認します

 

前回2023.10 シカゴマラソンの動向(前日のクルーズや当日の美術館などは今回も)

 

 

朝ランでレース当日の経路と必要時間を確認

 

 

その途中にあった「ドイツ抵抗運動記念館」

”ドイツのためにここで死す” とヒトラー暗殺を計画した英雄たちをたたえる

テーマが重すぎて、今回は訪問できず

 

ブロックに至る動線も把握

 

 

レース前日

午前~昼にかけてDDR博物館見学+シュプレー川クルーズ(観光編にて)

午後は、宿でゆったり過ごします

 

 

 

  レース当日(朝の行動)

 

就寝 22:00

起床  6:00

 

実際は何度も起きて、8時間の半分くらいは目が覚めていた印象

 

 

食事 6:00-6:20 米(おかゆ)、バナナ2、モルテンドリンク(~300mlほどをスタートまでにゆっくりと)

 

David Bowie の「Heroes」を聴いて、気分を高める

 

コース途上(近く)にある、レリーフ

 

 

出発 7:30(トイレ等を済ませる)

 

会場着 8:00(トイレ等を済ませる)

 

ブロック着 8:30(スタート45分前)

 

 

深く考えずに、粉末を溶かしたモルテンドリンクをブロックエリアまで持参しましたが、東京マラソンはダメみたいですね(ペットボトル等の持込禁止)

 

ブロック内のランナーのシューズを観察したところ、

 

・最新のNike(アルファフライ3、ヴェイパーフライ3)が40-50%

・旧モデルのNike 20%

・adidas 20%

・その他 10-20%

 

という印象

 

 

⇒ スタートへ

 

 

 

  レース当日(午後~夕方)

 

救護テントから出てメダルや補給物を受け取り、

 

マラソンYouTuberこわださんや日本からのランナーと談笑したりと

 

 

周囲のランナーと健闘を称えます

(残念ながら目安にしていたランナーは見当たらず)

 

 

●帰還 ~13:30あたり

 

歩いて宿へ

道行く人々から「Congratulations!」の声をかけられる

 

タイムを聞かれて「Great!」「Amazing!」「●▲#!!(ドイツ語)などと驚かれたり…

 

・私の頭の中のイメージ :出典 井上雄彦「スラムダンク」集英社

 

 

●アクティビティ1(絵画館) 

 

絵画館は月曜日が休みのため、スケジュールの都合上、レース日の午後に入れる必要がありました

 

疲れがあり、お目当ての絵以外は集中して鑑賞できず(詳細は観光編にて)

 

 

●アクティビティ2(街歩き) 

 

ポツダム広場 ~ チョコレート屋(Rausch Schokoladenhaus) ~ ベーベル広場 と練り歩く

 

 

 

 

●アクティビティ3(夕暮れ時の雰囲気を味わう) 

 

夕方のウンター・デン・リンデン~ブランデンブルク門

 

 

スケジュールが立て込んでいたため、上記のとおりマラソン後も動き続けてこの日(9/29)の歩数は6万歩超に。さすがに疲れました

 

 

 

 

  計測疑義について

 

端的には、スタートライン通過時の計測不良で「ネットタイム=グロスタイム」扱いになっている事案です

 

ベルリンマラソンは従前、靴に取りつけるチップでの計測でした(レンタル or 購入?)

 

今回大会から、ゼッケン裏に貼り付けたセンサーでの計測に変更されています

 

 

■私のガーミンによる計測結果

 

2分超のロスタイムがあり、下記のスタートも9:17と表示されています

 

 

■オフィシャルの計測結果
 

 

「確か海外はネットタイム計測のはずが、なぜかグロスになっているな。変わったのかな」

などとあまり深く考えませんでしたが…

 

レース当日夕方、メール送付されたサーティフィケーションを見ると、ネットタイムとグロスタイムが同一になっています

 

 

■大会への問い合わせ
 

「Bブロックスタートなのに、そんなワケないだろう」と思いながら、同メールの contact form に事象と訂正を依頼して送付

 

 

・同メールの抜粋

 

 

 

・大会からの返信(自動返信)

 

 

 

■情報収集
 

facebookのBMW Berlin Marathonのグループで、同様事象が無いか確認(日本帰国後)

 

やはり、結構あったようです

 

・グループからの抜粋

 

 

・・・

 

返信メールにはASAPとあるものの、問い合わせから10日あまり経ち、未だ連絡はなし

 

再度確認しましょうかね(願わくはこの記事をアップするまでに修正を完了させたかった)

 

* * *

 

なお、同facebookのグループでは、走った距離が42.8kmや43kmと通常のマラソン大会にきわめて距離が長いことが話題になっていました(言われてみると自分のGarminも42.68kmでした)

 

個人的な所感では、「曲がり角(90度コーナー)やラウンドアバウトの多さ」+「人数の多さで最短距離を確保するのが難しいこと」でやむを得ないかと

 


ドイツ ドイツ ドイツ

 

レース前日に、東ドイツの政治・文化・生活を展示しているDDR博物館に訪問していたたため、上記の計測疑義について「これがドイツのやり方か~」などと思ったりしたり…

 

 

At the DDR Museum you can learn everything about life in the German Democratic Republic. 

Visitors are invited to grow their knowledge through direct engagement with historical sources, objects and images. 

 

レース後半、ハーフ~ゴールとなります

 

  20-25K 19:52(3:58/km)

 

コース画像出典はすべてBMW BERLIN-MARATHON 2022 — the course animationより

RATHAUS:市庁舎、コース途中にあるショーネベルグ市庁舎を示す

 

 

ハーフ過ぎ、あっさりクライスト公園の重厚な入口を通り過ぎ、ほどなくショーネベルグ市庁舎も通過

 

下り基調のコースもあり(上記LAP23・24)、走りやすさを感じつつも、徐々に疲労が出てきた区間でした

 

レース中の目論見として「ポイントとなる25-30K以降の上りを頑張り、あとは応援の力・終盤の盛り上がりで何とかなるだろう」と考えていました

 

結果からすると、25-30Kも大事でしたが、やはりマラソンは最終盤が大事でした...

 

また、走り方として、ピッチを多めに刻むことを意識しました(これはどう功を奏したかは?)

 

 

 

  25-30K 19:56(3:59/km)

 

Platz am Wilden Eber:ちょっとした公園、ケニア大使館近く

 

 

この辺りは住宅街を走るエリアで、延々と並木道が続き、また多少上りとなる区間

 

事前のコースプロファイリングでも「ここはだれそう。ペースが落ちないように意識して頑張る必要がある」と位置付けていました

 

気持ち「頑張りモード」に入れて出力を高めます

 

周囲のランナーに比べても、先行していきます(ポーランドのランナー、英国ランナー、SCCのランナーを目安にしていた)

 

 

30K通過が2時間を下回っていることを確認し

 

「ここまで予定通りキロ4で来れた。ゴールまで維持できるか」

 

とやや不安を抱えつつ、終盤戦を迎えます

 

 

 

  30-35K 19:56(3:59/km)

 

 

 

東に進路を変えると視界も開けて、年金保険会社の白いビルが遠くに見え、徐々に繁華街、中心地に向かっていきます

 

スポンサーによるゲート(※)の数も頻度を増してきます

 

(※)スポンサー毎にカラーやメッセージが異なる。以下はハーフ地点過ぎのAbbottのもの

 

疲れも出始めてきましたが、家族の応援も得て、何とか粘ります

 

左から三番目のランナーが筆者、一応集団を牽いているように見える @嫁スポーツ

 

また、事後的に把握したのですが、心拍数がやや上昇しており(139-140bpm近辺)、ゼーハーし始めてきました(前半ハーフの平均心拍数は133-134bpm)

 

旧西ドイツの繁華街、クーダムを駆け抜け、カイザー・ヴィルヘルム記念教会を過ぎ、35K到達

 

 

 

  35-40K 21:21(4:16/km)、40K-ゴール 10:16(4:41/km)

 

TOR 門

 

 

35K-37K過ぎ、地下鉄(U1、U2、U3路線)と並走する箇所

 

ここも見どころが結構ある(※)はずですが、そんな余裕もなく、疲労の色が濃くなり、「キロ4の維持が厳しくなってきた」と感じます

 

(※)35K過ぎ。1907年創業の老舗デパート KaDeWe(カーデーヴェー)

 

(※)36K過ぎ。1905年開業の劇場 Metropol

 

左折して、ポツダム通りに入り、残り5km。余裕が無くなってきました

 

・余裕が無さから、ONのこの大きなメッセージも目に入らず(残り5KM、真っ白になるまで死力を尽くせ?)

 

ポツダム広場の建物を視界にとらえ、ベルリンフィルの黄色の建物を抜けて、直線に入ります

 

 

頑張りが効いたのは38.xkmのベルリンの壁があった辺りまででした

 

そこから、急速に呼吸・胸が苦しくなり、視界もふらつき

 

「これはあかんかも。生死にかかわるかも」

 

と感じ、モール・オブ・ベルリンあたりで横に逸れて、一旦歩きます

 

ほどなく走り始めますが、どうにもイマイチでまた同じような状態に

 

歩いたり、走ったりを繰り返して、だましだまし進みます

 

 

40kmを過ぎ、多くのランナーがラストスパートをかけ始めている中で、歩かざるを得ないのが不甲斐なく…

 

「ラスト、歓喜の第九ではなく、ジャジャジャジャーンの第五番(運命)になってしまったな」

 

などと思いつつ、ウンター・デン・リンデンに出て、ブランデンブルグ門を視界にとらえます

 

スローダウンしつつも、何とか頑張り続けて、苦しみながらブランデンブルグ門をくぐり、ゴールのマットを踏み、苦難のうちにベルリンマラソンをフィニッシュ

 

2時間51分23秒(手元、ネット)

 

 

失速の原因は明確には分かりませんが…

 

●レース前にドイツ(観光)を堪能しすぎたか

 

●直前のコンディション作りがイマイチだったか(※)

 

●はたまた単に力が足りなかったのか…

 

要は、いろいろひっくるめて「力が足りていなかった」のかと

 

 

(※)Garminが計測する指標は参考程度にみていましたが…案外合ってるかも

 

・HRVステータスはレース日(9/29)に向けて大幅下落

 

・レース週のボディバッテリーも100まで至らず

 

救急車 救急車 救急車

 

(補足)レース後の救護

 

ゴール直後、呼吸も荒いままで、視界もふらついていたため、手と膝を地面をついてうなだれていると

 

心配されたボランティアの方からサポートいただき、ストレッチャーに乗せられて、救護テントに運ばれます

 

救護テントでは、ドクターらしき方(着ている服が異なる)から、色々とヒアリングされて、「呼吸がゼーハーして胸がつかえる感覚があること」「視界がふらつく」などを英語で伝えます

 

生まれた年やベストタイム等も聞かれ、「何か必要なものはあるか」と問われ、視界のふらつき=ハンガーノックかと考えて、「糖分=グリコースを吸収したい」と伝えるとモルテンらしき飲料を数杯いただき、しばらく横になります

 

おおよそ10分弱ほど横になっているうちに、徐々に落ち着いてきたので、「おそらく問題ない。歩けそうだ」と伝えて、お礼をしてテントを出ようとすると、ドクターからは「これはプロトコルだから」と言われて、下記の用紙をいただきます

 

・ドイツ語の書式なので全然分かりません

 

・Google先生に解読を依頼

 

上記はちょっとした簡易カルテであり、大会としては最善を尽くして治療にあたった…ということを証明するものになるのでしょう

 

レース最終盤~ゴール直後は危険なタイミングですし…案外無理せずペースダウンして良かったのかもしれません

 

落ち着いたら、行きつけの心臓・血管専門病院にかかってきます

 

 

◇過去の検査

 

 

 

 

 

 

 

(補足2)

こうして振り返ってみると、ありきたりですが「脱水」も有力な候補かと

 

●日本の自宅では、ふんだんに水分摂取(暑いので意識して多めに)

 

●ドイツ入国後は、それに比べると控えめの量だった(夜中に起きたくないのもあり)

 

●他の欧米諸国同様にドイツも結構乾燥している

 

●救護テント~その後も大量に水を補給 ⇒ 徐々に生き返ってくる

 

●振り返ると、各給水では勢いよくコップをつかんだため、水がかなり飛び散り、実質的に僅かな量しか残らず

 

●レース前、冷え込みのため、水分を相当に放出

 

・・・

 

Marathons are notorious for causing cardiac problems since they put such great physical strain on the body. 

The last three miles of the race are said to be the most dangerous.

 

当記事を間違えて削除してしまった模様、すみません

 

会場、スタートブロックにたどり着くまでの流れは別途とし、記憶に新しい、整列から始まるレースの動きを中心にまとめます

 

 

今回は、スタートからハーフの前半となります

 

 

  スタート前

 

ベルリンマラソンのスタートは9:15(第一ウェーブ)です

 

私はいつもギリギリの時間設定ですが、今回は余裕をもってスケジューリングしました

 

スタート45分前8:30には、Bブロック内に入ります

 

 

スタート前のPA(音響装置)が結構ふるっており、ノリの良い音楽がズンズンと響きます

 

私が個人的にベルリンマラソンのテーマソングにしていた、デビット・ボウイの「Heroes」も流れて感動

 

車いすレースのスタートあたりになると、皆立ち上がり、テンションも上がってきます

 

 

(BOØWY時代はベルリンでのレコーディング経験もある)布袋寅泰の「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」とともにエリート選手が紹介され、いよいよスタートが近づきます

 

「あのベルリンマラソンをついに走るのか」

 

とようやく実感

 

 

5分前からカウントダウンが始まり、2 minutes、1 minutes・・・ ブザーの音ともにスタートの合図が告げられ、いざスタート

 

 

  スタート-5K 20:08(4:02/km)

 

コース画像出典はすべてBMW BERLIN-MARATHON 2022 — the course animationより

 

GPSはオンにし、5km毎の公式通過ポイントでLAPボタンを押し、GARMINと公式計時のずれを補正(以下同)

 

スタートゲートをくぐるまで2分少々(※後でもやもやすることに)

 

コースの流れから最初右に曲がるので、何となく右側に陣取ります

 

戦勝記念塔のサークル(ラウンドアバウト)を、流れるようにランナーが走るのを見ながら

 

「ほんまベルリンまで来てしもうた」

 

と、ここでもベルリンマラソンの参加を実感

 

・戦勝記念塔のラウンドアバウト 出典:ベルリンマラソン公式動画

 

 

 

ふと時計を見ると、4:20-30というペースだったので、出力をあげます

 

ほどなく右折すると、多少テンションも落ち着きます

 

4km手前でシュプレー川にかかる橋を渡りますが、橋の上りはあっさり終わり、橋を下った後の下りで勢いづきます上表lap.4 これも後半に良くなかったかも)

 

 

 

  5-10K 20:01(4:00/km)

 

REICHSTAG 国会議事堂

 

 

数値をみると、一定のペースで走っているように見えますが、実際は細かい上げ下げが結構ありました

 

ペースが異なるランナーが結構いて、パスする際は出力を上げたり、走路を変えたり…と

 

また、シュプレー川をまたぐ橋では、やはり下りで勢いづきますLAP7・8、周囲も速い)

 

給水が設置され始めたものの、トラム沿いの狭いコースのため、カオスな状態になっており、自分も接触があったり、取り損ないがありました

 

応援は序盤から全開で凄かったです

 

8Kあたりの広場では、両サイドに並ぶ人の多さに圧倒されました

 

 

 

  10-15K 19:56(4:00/km)

 

 

 

 

 

 

 

アレクサンダー広場、テレビ塔、カール・マルクス通り…と旧東ドイツ地区のハイライト

 

映画「グッバイ、レーニン」や「善き人のためのソナタ」で心を動かされた場所です

 

コースも広がり、また僅かに下り基調だったように感じられ、ペースもやや上がりますLAP11・12・14

 

 

 

  15-20K 19:54(3:59/km)

 

KIRCHE 教会(コース上で目安になる教会がある)

 

 

16km過ぎ、カールシュタット(デパート)を右に鋭角に曲がる角を曲がると、クロイツベルク地区に入り、しばらく直線基調になります

 

遠くに教会が見えており、コース動画での予習どおりです

 

まだまだ周囲を走るランナーは多く、顔触れが定まってくる…というレベルではありませんが、「似たようなペースで走っているな」というランナーに目星をつけます(結果からすると、この後25-35km辺りまで私が先行するも、終盤の私の失速でパスされていきます)

 

直線を終えると、橋を何本もくぐるセクションに入ります

 

話は逸れますが、橋や地下鉄の高さにドイツ人の合理性を感じました

日本では、鉄道をまたぐ跨線橋や地下鉄って高さや深さが結構あるじゃないですか

ドイツ(ベルリン)では、必要最低限の高さと深さで良い…という思想感が伝わりました

地下鉄も階段をちょっと降りたらすぐホームがある…みたいな深さが印象的でした

 

何本かの橋の手前で、日本人女性ランナーのみほさんに声をかけてエールを送ります(PBおめでとうございます!)

 

橋を抜けると、ほどなくアーチが見えてきて、ハーフ地点を通過します

 

1時間24分24秒

 

 

絵に描いたようなキロ4設定ですが、あとから考えると、各ラップほど一定のペースでは走れてなく、先行ランナーをパスするときや、下りでのペースアップなど、余計な出力が結構あった気もします

 

やはりマラソンの定石は、前半はクールに冷静に…というスタンスが必要だったのでしょう

 

ドラマティックに展開する後半に続きます

 

ドイツ ドイツ ドイツ

 

(おまけ1)レース翌々日(10/1火曜)、雨のカール・マルクス通り

 

今回のベルリンマラソンは天候に恵まれ、滞在期間中レースの日が最高の天候でした

 

旧東ドイツ側の通りは、字体が細縦長調とのこと

 

 

 

(おまけ2)オートフリー/カーフリーの取組(ベルリン・ライプツィヒ)

 

オートフリー/カーフリーとは、休日等に自動車の進入制限を設けること

 

9/27(土)ベルリン

 

 

9/22(日)ライプツィヒ:インラインスケートが多く、その人気の高さがうかがえます

 

日本でも、皇居・内堀通りなどに適用されていましたが、ドイツではより本格的に適用されている印象を受けました

 

 

 

後述するとおり、ドイツでは日曜はお店が閉まっており、上記のような取り組みもあることから、マラソン大会開催のハードルもさほど高くないかもしれませんね

 

(日本では「マラソン大会は迷惑だ」「やめてほしい」という声が少なからず…)

 

 

My target of the Berlin Marathon was to keep my splits at the pace of 4:00/kilometer and to finish within 2 hours 50 minutes(hopefully within 2:48).

Actually, I've run the pace of 4:00 ish/km in the first half.

However, I've got the efforts to keep the pace and should run more relaxed.

 

2週間超に渡る、ドイツ遠征から戻りました

 

ベルリンマラソンの振り返りです

 

今回も「レース編」「観光編」の2編とし、それぞれ6記事ずつまとめます
 

★レース・ラン編★

1.所感
2.前半の展開
3.後半の展開
4.レース前後の流れ
5.トレーニング振返り(成果・課題)
6.ドイツでの街・公園ラン、パークラン


★観光編★

1.日程と費用全体

2.ベルリンと各都市の印象
3.ドイツ所感(生活・食事、教会文化)
4.王の蒐集品~美術鑑賞・フェルメール
5.音楽大国ドイツ
6.トラブル・失敗談

 



本日はレース編の初回として、印象に残ったことを中心につづります

 

(1)海外マラソンのコスパ・タイパ

→ 億劫な面があるも、人生の糧にきっとなるはず

 

(2)ベルリンマラソン=世界規模の別府大分、つくばマラソン

→ 良い面と悪い面がある

 

(3)ベルリンマラソン=東西ベルリンを統一するストーリー展開

→ エキスポからゴールまで、ストーリーがつながっている?

 

 

 

 

  海外マラソンのコスパ・タイパ

 

毎回のパターンなのですが、遠征が近づくと

 

「準備がだんだん面倒になってきた」

「なかなかの費用になりそう。これって費用に見合うのかな」

などと海外マラソン参加に対してネガティブに感じる思いが出てきます

 

ですが、いざ出発して現地を見て回り、マラソンに参加して楽しんでいくうちに、「これは費用に見合う経験になった。来て良かった。また来たい」と感じています

 

ドイツ ドイツ ドイツ

 

少年漫画や小説でも、旅をする中で主人公が成長するものってあるじゃないですか

 

古くは「銀河鉄道999」や「ジョジョの奇妙な冒険」スターダスト・クルセイダース編、そして「ワンピース」、小説では「深夜特急」などなど

 

"この旅であいつは一回り大きくなった"

みたいな

 

出典:荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」集英社

 

 

今回も、ドイツを回る中で、さまざまな人々と出会い、経験を重ねる中で、ドイツでの物の見方や考え方などを学び、何か広がった感じがします

 

記憶に新しい、フランクフルトでのパークラン(2024/10/5)

 

準備なども含めると、自分の中でも様々に良い変化があったと感じており、十分にペイできたと自負しています

 

 

 

  ベルリンマラソン=世界規模の別府大分、つくばマラソン

 

日本でも、脚に覚えがあるランナーがPBを狙って出るレースってあるじゃないですか

 

関東だったら、秋のつくばマラソンがイメージされますし、冬の別府大分もそうでしょう

 

ベルリンマラソンは、世界規模で脚に覚えがあるランナーがPBを狙ってきている…と感じました

 

私が走っていたゾーン(キロ4)からでも、最初から最後まで遥か前方までの人の波がつながっており、人が多くて集団が形成される…という次元では無かったですね

 

ただ、(1)良い面と(2)微妙な面がある印象を持ちました

 

 

(1)良い面

 

①噂にたがわずフラットなコース

②レベルが高いランナーが多い

 

①、特に前半は "微妙な下り傾斜” が長い気がしました。それゆえに「何だか楽に速く走れているような…」気がしました

 

 

レース翌日の街歩き、8km手前 Friedrichstadt-Palastを目指すラインハルト通り(微妙に下っている印象)

 

 

(2)微妙な面

 

①人が多く走りにくい面も(道が狭まることも)

②最短コースは辿れない(長めに走ることに)

③給水が短い(斜行ランナーも)

 

①②ともに似ていますが、特に前半はランナーに接触することがありました

 

路上に最短コースを示す青い三本線がしかれているので、人の多さでこれをたどることは難しく、そして抜くときも走路を変えたりと…

 

③、給水のテーブルは案外短く、確実に詰まりました

 

 

 

 

  ベルリンマラソン=東西ベルリンを統一するストーリー展開

 

ベルリンのエキスポは、今は使われていないテンペルホーフ空港で行われます

 

ここはかつて、陸の孤島となった西ドイツに物資を運んでいたとのこと

 

・エキスポ開催時にも展示

 

 

そして、コースも旧東ドイツと旧西ドイツのエリアをうまく混ぜています

 

前半は、アレクサンダー広場やカールマルクス通りなど旧東ドイツのエリアで、

 

後半は西ドイツのエリアに入り、「Heroes」を作ったデヴィッド・ボウイの旧居住跡をかすり、JFKが歴史的な演説を行ったシェーネベルク区庁舎を通り、

 

レース翌日の街歩き:ハーフ地点過ぎのハウプト通りにあるボウイの旧居住跡

 

レース翌日の街歩き:23km地点 シェーネベルク区庁舎

 

 

 

西ドイツの繁栄を示したクーダムを通り過ぎ、

 

35km過ぎ 東西の統一を示すオブジェ(下に見えるのはカイザーヴィルヘルム記念教会)

 

東西ベルリン統一の復興の象徴であるポツダム広場を抜けて

 

最後はベルリンの壁崩壊の歴史的なシーンとなったブランデンブルグ門過ぎにゴールとなる…

 

ブランデンブルグ門がゴールではないのは、ブランデンブルグ門を超えたところに壁があったからなのではないかと

 

ブランデンブルク門近くのベルリンの壁に登る東西ベルリン市民(1989年11月10日)出典:wikipedia

 

つまるところ、東西ベルリンの足跡をたどりつつ、ゴールで統一へ…という展開がドラマティックに感じました

 

(こうしてみると、まだまだ味わうべく所が結構あり、やはりもう一度参加を…)

 

 

 

(補足)応援もすごかった

 

当日は、50周年ということや天気の良さもあってか、応援も凄かったです

 

ほとんど途切れず、そして場所によっては、コース上に出てきて、ランナーに近い所でエールを送っていただきました

 

そして、至るところで、音楽が慣らされており、ニューヨークのあの熱狂的な応援にひけをとらないかと

 

音楽の内容もバラエティで、クラシック・吹奏楽、太鼓、ジャズ、ロック、テクノ、民族音楽…

 

沿道の音楽からも、ベルリンの多様性を感じ取りました

 

 

ドイツ ドイツ ドイツ

 

I thought that Berlin Marathon was a great race, and was really well organized.

The crowd support was amazing, and I enjoyed running through different areas of Beflin(ex-East Berlin, ex-West Berlin). 

 

 

ドイツ・ベルリン市内で行われた

「BMW Berlin Marathon 2024」

に参加しました。


結果は

2時間51分22秒(ネット、手元)

2時間53分55秒(グロス)




 

 

ベルリンマラソンの運営の皆様

数千人のボランティアの皆様

沿道から応援をいただいた皆様

そしてともに走った世界中から集まったランナーの皆様

ありがとうございました!  


今日一日は私もベルリン市民です!!

 

Big big big thanks to the staff,dedicated volunteers, great supporters,runners from all over the world!!


Ich bin ein Berliner!!

 


絶好のコンディションの中、キロ4で最後まで行けると見込んでましたが、、、


ラスト5キロで、ハンガーノック_低血糖 und 過呼吸 und ふらつき、、、が出て失速


まぁ、何かが足りなかったのでしょう


まさにマラソンの厳しさを味わいました


ゴール後にへばっていたら救護テントに収容されました


まぁいい、まぁいい

 

またベルリンに戻って挑戦したいと思います


フェルメールの絵「真珠の首飾りの女」と完走メダル



 チョコレートカフェ.ラオシュ・ショコラーデンハウス(Rausch Schokoladenhaus)にて数ヶ月振りに甘いものを解禁