農学ことはじめ | IFTO

農学ことはじめ

こんにちは。
農業のことを学べば学ぶほど、奥の深さを感じます。
最近思うのは、農業こそが、様々な産業を複合させる総合産業ではないかということです。

例えば、植物工場というのがあります。
太陽光や人工光を利用して、土は使わずに、水耕栽培で植物を育てる工場です。
そこでは、閉じられた中での栽培ですから、農薬を使わずに短期間で野菜(今は、レタスなどの葉物野菜が多いです)を栽培します。
1日当たりの生産が、1万株のレタスという工場もあります。
その植物工場の建設は、まさにプロジェクトです。
色んな専門分野の人が関わります。
建物や設備の図面を描く建築士、実際に建設する建設業の人たち、人工光の場合の照明メーカー、液体の肥料を提供するメーカー、温度を調整するための機器のメーカー、二酸化炭素を調整するための機器のメーカー、野菜の種を提供する種屋さん、野菜の発芽、発育のための施設を提供するメーカー、液体の肥料を循環させる機器のメーカーなど、他にも場所を探す不動産屋さん、様々な許認可を申請する人たちなど、かなりの関係者が関わります。

それに今までの農業にしても、実は、同じように、本当に多くの産業が関わってきています。
ふと視点を変えてみると、様々なことを研究する中で、物理学、生物学、数学、化学、経済学などに分化されてきた学問が、もしかしたら農学という中で集約的に考えられてもいいのではないかと感じるようになりました。
食を提供する農業の問題を解決していくことが、様々な社会の課題を解決していくことにつながるのではないかとも考えています。
まさに「農学ことはじめ」がキーワードになるのではないでしょうか。

みなさん、寒くなってきていますので、風邪などひかれませんように。
また思いついた時に、「農学ことはじめ」について、書きますので、時々、ブログをご覧ください。