映画「フラガール」 | IFTO

映画「フラガール」

今年、 フラガール という映画が話題になりました。

私の郷里(福島県いわき市)が取り上げられていたこともあって、観にいきました。

少し思い入れがあるからでしょうが、何度か涙を堪える場面がありました。


閉山になる常磐炭鉱が舞台です。石油の台頭で、今までもてはやされていた石炭の需要が落ち、会社も方向転換を図らなければならなくなりました。

そこで、「東北にハワイを持ってこよう!」と、温泉とフラダンスのショーを看板に、「常磐ハワイアンセンター」(現在のスパリゾートハワイアンズ )をオープンするまでの実話をもとにした映画です。


登場するのは、フラガールを目指す高校生(蒼井優さん)や炭坑夫の娘(しずちゃんこと、山崎静代さん)、高校生の兄の炭坑夫(豊川悦司さん)、二人の母(富司純子さん)、炭鉱会社の管理職(岸部一徳さん)、フラダンスを教える元日劇ダンサー(松雪康子さん)、高校生の同級生、炭坑夫の同僚などです。

それぞれの思いの中で、炭坑夫のリストラ、常磐ハワイアンセンターへの反対、同級生との別れ、家族の死、意見や感情をぶつけ合いながら、オープン初日の晴れ舞台のフラダンスショーがエンディングになります。


この映画を観た後に、何人かの友人に感想を聞きました。

多くの人が、同級生との別れ、家族の死、母親の愛情などの場面で涙し、家族の絆や人のつながりに感動したとのコメントでした。

その中で、ひとりの友人が「ベンチャースピリットだね」と感想を言いました。炭鉱事業から観光事業への転換を会社の経営という視点で観た彼の感想でした。

彼は、ベンチャー事業に取り組む社長だからこそ、出てきた言葉だと思います。


このように、同じことを観ても、自分の興味のあることに目がいくのが自然なのだと、改めて感じたのと、人それぞれなのだということも再認識しました。


みなさんは、映画「フラガール」のどこにどう感動するでしょうか。