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Summer Wave #2 将亮 2

こくらおすの小説-築港

「爺ちゃん釣り道具貸してくれない?」居間にいる爺ちゃんに言う。

爺ちゃんは煙草を吹かし、テレビでニュースを見ていた。

老眼鏡の奥の小さな目が優しく、煙草を丁寧に消している仕草は爺ちゃんの堅実な性格が窺えた。


「釣りに行くのか」と嬉しそうに言うとソファーから立ち上がり外に出ていくので、ついて行く。

外に出ると太陽が差し、紺碧(こんぺき)の空に入道雲が浮かんでいた。

軽トラックの荷台から釣り道具を取り出すと「はい、中に全部入ってるから。氷下魚(こまい)が来てるって言ってたな」と言いながら、竿と釣り道具の入った木の箱を渡される。

「あっそうなの。じゃ築港(ちっこう)に行ってみるかな。」

「あれさ釣ったら婆ちゃんに頼んで干して貰うからな」と爺ちゃんはにっこりと笑う。

「ジャジャーン」と後ろから声がし振り返ると、釣り竿を持った亮と聡がいた。

「へっへーん、良いだろ。」と自慢気に言う。

「誕生日に母ちゃんに買って貰ったんだ」と聡が熱のある声で言う。

「良いな!だからにやついてたのか」と言うとまたにやつく。

「じゃ、釣りに行きますか」と発破をかける。

すると「おー!」と亮と聡は元気に走り出した。


Summer Wave 3
Summer Wave 1





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