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Summer Wave #4 将亮 4

こくらおすの小説



築港(ちっこう)に着く前に餌を釣具屋に買いに寄り、その途中に見えるブナの大木にクワガタがいないかだけ確認した。

餌を買う時亮は少し怯えた顔をした。

「クワガタいないねー」亮は木を回って確認する。

「うーん、いないねー。昔はたくさんいたんだけどね。」上の方を確認してみる。

「なんでいないんだよ。」と聡は木を蹴る。

「またあとで来てみようよ。」とがっかりする二人に言う。


築港に着くとちらほら釣り人が見えた。
様子を窺うとそこそこ釣れているようだった。

「海だー」と聡達は喜んでいる。
それにしても磯の香りが良い。

「よしあそこで釣ろうか。」船が何隻(なんせき)か繋泊(けいはく)していて、今一隻の船が漁から帰って来るのが見える。


「ねぇねぇ、この船爺ちゃんが作ったの?」と聡が聞いてくる。

「うーんたぶんそうじゃないかな?今はもう造船業は辞めているからなんとも言えないけど、まだ辞めてそんなに経ってないからそうかもしれないな」

「そっかー、これ造るって凄いじゃん」と羨望の眼差しでその船を見ている。


「将亮」釣竿を用意し、餌のイソメを針につけるていると亮が言う。

「なんだよ?」と亮がイソメ嫌いなのをしりながらあえて聞き、意地悪をしてやる。

「つけて。」と懇願してくる。

「なんだまだつけられないのか。」弟の聡はなんの躊躇(ためら)いもなくイソメをつけている。


「虫苦手なんだよ。お願いだよ将亮。」困惑した顔で言う。

「兄ちゃん僕がつけるよ」と聡がイソメをつける。

「聡ありがとな。よしじゃー釣ってやるか!」げんきんな性格な亮は竿を振りかぶり、一番に投げた。

「兄ちゃん。僕が一番が良かった!」と聡は怒っている。

「あっわりぃ。まっでも投げちゃったもんは仕方ない。どっちが先に釣るか勝負だ!」

「・・・うん、わかった!」と聡も投げる。

「待て待て!俺もやる!」と直ぐ様に投げた。
糸の引っ張られるギーと言う音がし、ポチャンと落ちる。
糸を調整し待つ。

二人も同じ様に糸を調整する。

暫く集中して竿を見る。

「来た!」と亮が言い、リールを巻く。
ギーっと期待感が高まる音がする。

「マジかよ」と聡は地団駄を踏んで怒る。聡も何故かリールを巻く。

「どうだ?」亮が竿を上げるが何もついていなかった。

「なんだよ、食われてる」

「残念」と聡は安堵し、竿をまた投げる。

「おっ、きたぞ」

「えーー、釣るな!」と聡はまた地団駄をふんで言う。

釣り上げてみると、ツブ貝がついていた。

「それはなしだよね」と聡は言う。

Summer Wave 5

Summer Wave 3

Summer Wave 1


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