Summer Wave #6 さくら 1

それにしても街にスーパーが無いのは不便なんだよね。
そんな事を考えながら明日のお墓参りの買出しに伯母と婆ちゃんと来ていた。
子供達は五月蝿(うるさ)いから、婆ちゃん家に置いてきた。
「向日葵(ひまわり)綺麗ね」と婆ちゃんはほっこりと微笑み、向日葵の群生をみていた。
「わー、すごい」叔母もいい歳をして純粋な子供の様な声で言う。
「本当ね」確かに凄い綺麗な向日葵だった。蒼天に入道雲、向日葵と三拍子揃いも揃っていた。
昔だったら素直に喜んでいたと思うけど、今はそんな気持ちにもなれない。
「誰くるんだっけ?」と訊く。
「えーと、春喜(はるき)達は来るって、将亮来てたのは知ってるしょ?」
「うん」
「後は桃と智(ともる)さんと旦那とそのくらいかな」
「したら皆くるんだね」
「あんたのお爺ちゃんは来ないけどね」と叔母はチクリと胸に刺さる事を言う。
「爺ちゃんは老人ホームだからね」ボケが酷くなって暫く前から老人ホームにお世話になっている。
入った最初の頃、お盆は皆で一緒に過ごすようにしていたが、時間が経つにつれて疲れからか、連れて帰るのをしなくなってしまった。そのことが胸につっかえているが、たまの休みまで世話に追いやられては体が持たない気がした。
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