前回の記事で、為替リスクを理解していて、より多くの保障が欲しいと言う方に米ドル建て終身保険はお勧めの終身保険だと書きました。
では、米ドル建て終身保険と保険料変更後の円建て低解約返戻金型終身保険はどのくらい違うのでしょうか?今回はその説明です。
下の図は、米ドル建て終身保険で保険金額は10万米ドル(1100万円)です。月額保険料は28,534円。支払いが終了した66歳の解約返戻金は693万円です。
※110円/米ドルで計算した場合です。
さらに、下の図は、ある低解約返戻金型終身保険で保険金額は1000万円です。月額保険料は36,500円。支払いが終了した66歳の解約返戻金は898万円です。
保険料や解約返戻金も低解約返戻金型終身保険の方が1.3倍です。
言い方を変えれば、米ドル建て終身保険の方は低解約返戻金型終身保険の0.8(80%)で同じ保険金に加入できると言う事です。
さらに、ここに載せていませんが66歳以降の解約返戻率は、米ドル建て終身保険は毎年約2%多くなるのに、低解約返戻金型終身保険は毎年約0.5%しか多くなりません。
66歳時点では低解約返戻金型終身保険の方が解約返戻率は多いですが、67歳で解約返戻率は逆転します。
だから、より多くの保障が欲しいと言う方にはお勧めだと書きましたし支払い後の解約返戻金の増え方でも有利です。
ただ、欠点は為替リスクがあると言う事です。
でも、解約返戻金や保険金をもらう時は円でもらわずにドルでもらうと言う選択もあるのではないでしょうか?
外貨預金口座を作って米ドルで預金するのです。金利が高く為替手数料が安い国内銀行はWEBですぐ調べる事ができます。
資産分散の観点からも世界の流通貨幣の40%以上の基軸通貨である米ドルを持つという事も良いのではと思っています。
栃木・宇都宮の
FP・保険コンサルタント
五十嵐良太郎