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ifortさんのブログ

在米10+年のifortです。ハイパフォーマンスコンピューティングとか計算機科学とかFortranとか、そういった類のことをアメリカから発信していこうかと思っています。

半導体業界では知らない人はいない、あのムーアの法則。自分的にはムーアの法則はもはや成立しない、ムーアの法則は死んだ!と思っていたのですが、ところがどっこいインテルのExecutive Vice Presidentによると、ムーアの法則はまだ生きている!とのこと。PC Watchの後藤氏の記事をリンクしておく。

従来のムーアの法則以上にトランジスタ密度を上げるIntel
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20160217_743854.html

要はトランジスタの密度上昇を今までは一世代で二倍だったのが、14nmプロセス二倍以上で行く(行ける)という話みたい。単に技術的な話じゃなくて、インテルのマーケットシェアにも基づいているこの予測、果たしてムーアの法則は未だ生きているのか、それとももう死んでしまったのか。数年後、観測してみないと分からないって感じですかね。


各国の次世代Exascaleスパコンが出揃ってきた感じだけど、EUはARM+FPGAでいく模様。

EU Projects Unite on Heterogeneous ARM-based Exascale Prototype
http://www.hpcwire.com/2016/02/24/eu-projects-unite-exascale-prototype/

日本、アメリカ、EUそれぞれ特色があって面白い感じ。それにしてもFPGAはハマれば速いエネルギー消費も少ないけど、そのハマらせるのが難しいというイメージが。というか絶対研究者レベルではできないだろうから、特定の計算パターンのミドルウェアを提供するとか、専属のperformance engineerが各プロジェクトにつくとかするんだろうか。FPGAいじった事ないから、ちょっと苦手意識が... reconfigurableもいいけど誰がreconfigureするんだ、大学の先生は絶対できないよって感じ?

アメリカや日本のスパコンとちょっと毛色が違う、EUスパコン。どんなものになるかまだ感じがつかめないけど、プロジェクトコーディネータの人が言っているように、ユーザーフレンドリーなものになるといいなと。

次は中国の次世代スパコンを調べてみようか。
あのちょっと不気味な動きをするロボット開発で有名なBoston Dynamicsが新人型ロボットを発表したみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=rVlhMGQgDkY

名前はAtlas。いつもは4足歩行の犬みたいな形をしたロボットなんだけど、今回は人型ってところがすごい。いつものように棒で突っつかれたり足で蹴られたりしても、健気に任務をこなしていくのなんともいじらしいというか、なんというか。将来ロボットが人格を持つようになったりしたら、このように人間に虐げられた時代もあったって参考画像になったりするんだろうかって思ったりもして。

人型ロボと言えばASIMOってどうなっちゃったのかな。最近めっきり話を聞かないけど、もしかして開発中止?
ふとしたことでData Sceintiistのことを調べていたら、ちょっと前だけどHarvard Business Reviewが「21世紀で最高にセクシーな仕事はデータサイエンティストだ」という記事を書いているのを見つけた。
https://hbr.org/2012/10/data-scientist-the-sexiest-job-of-the-21st-century/

ぶっちゃけ言って記事は流し読みしただけだけど、ホント多いですね、データサイエンティスト。

確かに深い知識と技術を備えた本当の意味でのデータサイエンティストって人達もいるんだろうけど、これだけデータサイエンティスト、データサイエンティストって言っていると、かなりの割合で山師みたいな似非データサイエンティストもいるはず。「オンラインコースを受けるだけで君もデータサイエンティストに!」って広告もよく見るし。

昔、diploma millが猫にPh.D.を出した事件ってのを見たことあるけど、うちの猫でもデータサイエンティストのcertificateが取れた!ってそのうち誰かやるかも。
面白い、というか正直なarticleを見つけたので参照しておく。

Exascale: expect poor performance
http://www.scientific-computing.com/news/news_story.php?news_id=2704

次世代のスパコン、よくエクサスケールマシンと言われるけど、その実性能が最大性能の10~30%しかでないだろうという話。まあベンチマークならともかく、普通のアプリケーションなら10%も出ればいい方かな。なんにもチューニングしなかったら、3~5%が妥当なところじゃないかなぁ。

何十億って使って5%の性能って随分残念な結果かもしれないけど、今のFlops至上主義では仕方ない。ポスト京マシンはtop500を目指さないってどこかで見たような気がするし、Green500とかHPCGとかもだんだん認知度が上がってきたし、現実のアプリケーションに即した指標が標準になって、それに即したハードの開発が進んで欲しい。