原島鮮と言えば、大学用の力学の教科書で有名だそうである。実はそのことは知らなかったのに何故か原島鮮の名前は知っていた。
さてどこで覚えたものか…。全く記憶はないが、アマゾンで検索してみると力学の教科書の他大学での教科書をかなり書いている。
大学指定の教科書でなくても力学の参考書、教養課程用の物理の参考書として読まれている書籍がかなりある。そんな中で大学受験用の参考書があったのだ。
参考書で名著というものもあり、中には復刊の希望が数多く寄せられついに復刊を果たした名参考書もある。物理では「親切な物理」がそうで、私も買った。
「親切に、親切に」ということを合言葉にして書かれたもので、これで物理が分かった人も多かっただろうが、私には合わないようである。
というのも、親切な部分は注の上に注を重ねたもののような書き方で、なるほど詳しいのだろうが、どこを目指しているのかがわかりにくくなる欠点がある。
では原島鮮の書き方はどうだろう?ちょっとびっくりだが大学での物理の教科書と同じ書き方のように思う。違うところは微積分を使わずに説明しようとしているだけだ。
参考書らしく学習のコツのようなものを伝授しようとしている記事もあるが、本筋はきっちりと通してある。この部分を除くと教科書になるのだ。
この参考書はムツゴロウこと畑正憲氏が大学受験の時に使って感動し、原島鮮の家を訪ねたという伝説がある。
また心ある物理教師がこの本を2回読めば物理が分かるとアドバイスを送ったとか言われている名著である。
還暦を迎えて頭も衰えているし、文系(法学部)の私にわかるかどうかは怪しいところだが、ようやっと基礎となるテキストに出会えたという気がしているところである。