皆様、こんにちは!
今日(米国西海岸夏時間5/21)のサンフランシスコは、Bay to Breakersという名物マラソンの大イベントで街中がごったがえしていました!コロナ禍のうっぷんんを晴らすかのように、世界中から集まったランナーたちの多くがハロウィーンよりも気合の入った仮想をしたり、めちゃめちゃ本気で記録をねらったり、それぞれの楽しみ方で、サンフランシスコ湾から、市内を駆け抜け、ゴールである太平洋側のビーチを目指すのです!
サンフランシスコ湾を見渡すロケーションにある私達の提携クリニックやオフィスでは特に、このイベントのタイミングで採卵になると、道路の閉鎖や街中の交通渋滞でビルに近寄れなくなるかもしれないので、数週間前から、患者様に「閉鎖道路を予め確認し、いつもより少なくとも一時間以上前におうちを出てください!」などと呼びかけなければならないありさまです。
「採卵の予約に遅れる」のは、絶対的なNG!ですし、そこに至るまでもたくさんの大切な通過点があります。
ですから、こんなイベントがない普通の日でも、私達IFCの卵子提供プログラムでは、卵子ドナー(エッグドナー)さんが、気持ちよく予定通りに進行できるよう、マッチングが決まったその日から、無事採卵が終わってドナーさんの回復が確認できるまで、ずっと継続して、ドナーさんの心身のサポートを行っています。
トリガーの時間にぴったり合わせて投薬を行い、その36時間後に採卵をしなければならないのに、それに遅れでもしたら・・・せっかくの卵子が全部排卵してしまって、採卵しようとしても、卵胞の中がすでに空になっていた!なんてことが起こってしまったら、それまでの努力がすべて水の泡ですからね。。。
(本当は、トリガーの時間も絶対に間違ってはいけないのですが、トリガーの時間を多少間違えたぐらいなら、採卵の予約時間をsの分ずらすことで何とかその採卵周期を「セーブ」することはできるかもしれません。とは言え、こんな手配は、クリニック様に対して大、大、大迷惑になるので、やっぱり、最初から時間は守るしかありません!)
自己卵子で体外受精を頑張っておられる女性達は、「時間通りに行動する」ことがどんなに重要なことかを自分でしっかりわかっているわけですが、卵子提供プログラムでは、採卵担当は、エッグドナーさん達。第三者として、見ず知らずのご夫妻のために頑張っていただくことになります。
そして、レシピエント様には直接目に見えないところで、エッグドナーさん側の検査や治療が進んでいくことについて、ご夫妻がときどき不安になってしまうお気持ちが、私達にはとてもよくわかります。
そのため、私達IFCでは、採卵周期に入るずっと前から、エッグドナーさん達とたくさんお話をして、ひとつひとつの大切なことの積み重ねが、最終的に良い結果を出すためにどんなに重要かをしっかり理解していただき、その一回の周期がどんなにレシピエント様ご夫妻にとって特別なものなのかを認識していただき、最善の結果を「生み出す」ことができるよう、レシピエント様ご夫妻の代わりに、最初から最後まで、ドナーさんと会話を続け、心身のサポートをし続けます。
エッグドナーさんには、トリガー時間をきっちり守れるよう、採卵の予約には「死んでも遅れない(笑)」ように手配やリマインドをしながら、エッグドナーさんが最後まで気持ちよくご協力くださることができるよう、弊社スタッフが、日々のコーディネートを行っております。
排卵誘発剤投与中は、ホルモン剤で気持ちのアップダウンが出てくることもありますが、そんなときも、レシピエント様の感謝の気持ちを伝えながら、最後まで頑張ってもらえるようにお話ししたり、ちょっとした体調の変化も見逃さずに、対応できるようにしております。
無事採卵が終わったとき、私達IFCのプログラムでは、レシピエント様とエッグドナーさんが、それぞれにメッセージを贈り合うのですが、そのときに交わされる言葉に、何年経っても、何千組終了しても、毎回感動します!
一緒に命を迎え入れるお手伝いをしてくださるエッグドナーさん。。。本当にかけがえのない存在ですね。
それでは、また次回に。