こんにちは。 和洋楽器マッチングプロデューサーの小林能理子です。
前々回に 「音楽の力」 というタイトルで記事を書きましたが
今日は、音楽そのものの持つ「力」について書いてみます。
音楽は、癒し・元気・活力・嬉しい・悲しい・といった感動の力がありますね。
演奏家は、目の前にいるお客様の反応や、演奏が終わった後の感想からそういうことを知ります。
一人一人の感情表現の違いにもよりますが・・
演奏中に盛り上がってきたり、手拍子が鳴り出したりという直接的なことはとても嬉しいことです。
でも、老人福祉施設で演奏したときのこと、
ほとんどの方が重度の介護を受けていらっしゃる方でした。
ベッドのまま、または車いすの上で演奏を聴いてくださったのですが
無表情の方が多かったです。
帰り際に、施設の方から
「患者さんたちは、その場では感情表現がないのですが
夜のお手洗いの回数が減ったり、食欲がでたり、よく眠れたりという反応がでるのです」
と、言われました。
演奏者たちは、とっても喜びました。
「自分たちの音楽が人の役にたっている」という実感を味わうことができました。
昨日、ドトールでコーヒーを飲んでいると、隣に座ったフリーサラリーマンが
ある施設のお話をされていました。
「食事の前に歌をうたってもらうんだ。どんな歌でもいいから歌ってもらうと食欲が増すんだよ。」
音楽の力は、耳から入り、どこかの神経を伝わって 身体のいろいろなところへも行くのですね。
すごい!!と思います。 そして演奏家は、もっともっと演奏をすべきだと思います。
その時の写真です。