みなさん、こんにちは。
JLDPA制作部、デザインルーム・モノラの横山絵美です。
「自分をデザインすること」について、
私のこだわりをほどいてくれたある言葉をご紹介します。
恋愛の話題でした。
「自分を飾ってまで相手に迫ることができない。
ありのままの自分を好きになってほしいんです」
と言う相談者に、
ある人が
「『ありのままの自分を好きになって』なんて、
畑で採ってきただけの土だらけの大根を『食え』って出してるようなもの。
きれいに洗って、切って、お皿に盛り付けて出さないと失礼よ」
と言っていたのです。
美輪明宏さんだったかIKKOさんだったか・・・
定かでなくてスミマセン
これって、恋愛に限らず、仕事の場面でもなんにでも言えることだと思います。
自分を飾ったり、良く見せようとすることに、抵抗感を持つ人がいます。
飾ってまで評価を得たくない、わかってくれる人だけ好きになってくれればいい
と思うのでしょうか。
私もそうでした。
何のデザインも考えず「素」だけを見せて評価を得られれば最高だと思いますが、
そんな人は土から引っこ抜かれた瞬間から、つるんと土が取れていて、
みずみずしくて美しくて、そのままかぶりつくだけで至高の甘さの大根。
残念ながら私は普通の大根なので、
ゴシゴシ洗っておいしく食べていただかなくてはいけません。
きれいに洗って、
おいしく召し上がっていただきたいと切ったり盛ったりすることは、
大根という素材を偽ることではありません。
それは礼儀であり、相手へのささやかな思いやりでもあるかもしれません。
そして、どう切って、煮るのか焼くのか、どう盛り付けるのかが、
それぞれの自分デザインであり、個性にもなるのだろうと思います。
それでは、また来週・・