先日の飲み会での話。

僕が実に三年間片思いをした相手ゆりりんと久々に会えたのだ。彼女の腰まであった綺麗な黒髪は短く変わっていた。少し幼げだったイメージも失せ、大人の雰囲気が漂うようになった。

話せば、いつもと同じ。彼女はいつだって優しい。その声を聴くと、あのどうしようもなく好きで好きで仕方なかった時の記憶が鮮明に蘇る。いや、今も好きなんだろう。けれど僕はそれ以上のものを見つけたんだと思いたい。

恋の話をした。酒が入っていたからか、今じゃもうその言葉に大した意味がないことを十分に理解していたからなのか「僕は君が好きだった」そう伝えていた。

「ドン引きしてもらって構わないんだけどさ、ゆりりんと撮った写真今でも大事にカバンの中にしまってあったりw・・・そう、手紙を書いていたんだ。渡せなかったんだけどね。読んでみる?ひどいよ自分でも笑う」

僕は間違いを犯した。彼女はいつだって優しかったじゃないか。そこが好きだったんだ。

──えぇ、何これ?きもいwwこんなんじゃダメだよ。皆見てよこれ本当にひどいwwwww

そうなって、皆で笑って場が盛り上がればそれでいいやと思って彼女に手紙を渡した。僕は馬鹿だ。

ゆりりんは、その手紙に目を落とした。恋文とは到底思えない便箋5枚という長い手紙だ。真剣に読んでくれている。そしてゆりりんが言った言葉に僕は泣いた。
「家康君の気持ちがすごい嬉しいよ」

周りの奴らが見せてとゆりりんに詰め寄ると「ダメ。これは家康君が私の為に書いてくれたものだから。私の物だもん。家康君ありがとう」そう言って鞄の中に僕の終わった恋の手紙を仕舞ってくれた。今となってはその手紙には何の意味もないだろう。

彼女の優しさが少し痛い。僕の愚かさに腹が立つ。ゆりりんを好きになって本当に良かった。




本当に良かった。







恋愛小説書いて、印税生活したい。