乃木坂46の5期生騒動に見るアイドル事情④ | つれづれアイドル論

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活動自粛という形を取ったことで、新たな一面を出す戦略は躓いてしまった。これは今後の活動に影響してくるだろう。

 

ところで、新型コロナウィルスの流行によって、アイドルグループを取り巻く状況は大きく変わっている。

 

握手会というキラーコンテンツが封じられ、CDシングルの売り上げは激減、アイドルビジネスは転換期を迎えている。

 

メジャーなアイドルグループでも解散に追い込まれるような事態が起きている。

 

新型コロナウィルスが終息しても、以前の状況に戻るかどうかは不透明であるが、今まで通りにはいかないのは間違いない。

 

このため、どのアイドルグループも新たなスキームやコンテンツを打ち出すことを求められている。

 

これまでは、握手会で人気を獲得できれば、未完成であってもいいとされ、むしろそういうタイプの方が重視された。

 

しかしそれだけでは、もはや激減した売り上げを回復することはできない。大方の見方はそうであろう。

 

乃木坂5期生の面々を見ると、特技や個性が際立った人が選ばれた印象だ。

 

つまりアイドル性の比重が下がり、アイドル活動する中で何かしら武器を持つ人が重視されつつあるように見えるのである。

 

そういう中での歌唱力を全面に押し出した新しいスタイルへの試みだったと思われるが、思わぬケチがついた格好である。

 

今回の騒動で、「乃木坂46らしさ」という伝統的な部分と新しいアイドルのあり方のバランスの難しさが浮き彫りになった。

 

両者をどのように折り合いをつけていくか、それが運営に突き付けられた今後の課題である。