アンティークな家具が好きです。

この机も椅子も1890年代のイギリス製です。

この時代のイギリスは産業革命のまさに成熟期でした。

農民は労働者となり都市に移動したため、

住居では家具が必要となり、

大量の森の木が伐採されたそうです。

森がなくなった地方では

残っていた村人たちも都市に出て暮らすしかなくなりました。

そんな時代に職人によって作られた家具、

そして刻み込まれた暮らしの傷の跡、

アンティークはぼくのこころに染みわたるのです。

家具の木材は楢の木がほとんどですが、

イギリスでは乱伐で全滅し、

北海道からミズナラの木が船で運ばれたそうです。

明治時代、海外ではとても評価の高い良質の木材で北欧の家具にも使われていました。

今ではそのミズナラも乱伐でほとんど流通していません。

この椅子も北海道の原生林の楢なのかもしれませんね。

不要な物を捨てたら、

好きな物だけが残りました。

そして必要な家具も服も中古でいいのです。

地球の資源は有限です。

使い回すことが普通になればいいなと思っています。