ホーホケ、ホー、ん?今年初めて聞くウグイスの鳴き声はまだ拙いようです。この切り株に座り休んでいます。この場所で時間を忘れ、もの思いにふけるのが好きです。ずっと50才になったら仕事を辞めて山で暮らそうと願っていました。

 

もう13年間、こうして森のなかの日の当たらない苗木をみつけては日の当たる場所に移植してきました。今朝はナナカマドを2本スコップで掘り、この場所に植えました。ぼくができることはこんなことです笑

今思えば、50才を過ぎたら組織を去り若い人たちにその職を譲るべきだなあと思います。それはこの国のためでもあるし、何よりも自分のためなのです。

 

燦燦と降りそそぐ朝陽がまぶしくて帽子を目深にかぶりケフィアヨーグルトをいただいています。言わずもがなですが、閉塞感のある社会では子供は増えません。自分では気がつかなくてもそこにいるだけでその場所は空かないのです。いさぎよく譲ることによって新しい血が流れ新しい社会に適応していくものです。

 

50才になれば残りの人生は長くて50年、だいたい30年くらいでしょうか。ずっと70才まで働き続けたならばもう数年か10年くらいしかないでしょう。人生を考えるには短すぎるのです。それでも働き続けなければ生きてはいけないのでしょうか

 

以前はこの山小屋にも若い人が訪れていました。

「自由に暮らすにはどんな仕事がいいんでしょうね?」

「人に使われないことだよね笑」

「どうやって稼げばいいのかなあ。」

「自分の持ってるものを売ればいいんじゃない。」

「何もないですよ。」

「探したことあるの?」

こんなことを話していたことをなつかしく思い出しています笑