薪ストーブの真横が特等席です。
炎は見えませんが、薪で熱くなった厚い鉄の熱がダイレクトに僕のからだを直射する場所なのです。
すぐ横には、漆喰と珪藻土を混ぜて塗った壁が、透き通った香りを漂わせてくれます。
ラタンの椅子に座って、本を読み、物思いにふけります。
静かな、穏やかな自分だけの時間と空間です。
思ったり、考えたりすることほど、大切な仕事はありません。
ここの土地も、住んでいる家も、している仕事も、持っているお金も、すべて僕が思ったから、存在しているのです。
思いは見えないから、そのちからを信じる人は少ないのではないでしょうか?
エジソンはある人に、「電気とはどんなものですか?」と聞かれ、「電気はありますよ。使ってください。」と答えました。
電気は見えません。でも、そのちからを知らない人はいないでしょう。
たくさんの丸太を積みました。
ひとつひとつ、毎日欠かさずに続けました。
こうして目に見えると、自分の持っているちからに感謝し、信じることができるのです。
どんな小さなことでも、思いをかたちにしていくと、いつのまにか、自分の持っているちからを信じることができるようになりました。
どうしても、なんとしてでも上がりたい。
自分の唯一の目的は2階に上がることだというくらいの熱意があった人が、ハシゴを考えついたと思うんですね。
- 松下幸之助
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