
台風の影響か、雨が降り始めました。
先日、悲しいニュースを耳にしました。
県内では一番大きかった、いや、かつては九州でも1、2本の指に入るゼネコンが民事再生の申請をしたということです。
今のご時勢、ゼネコンの破綻はめずらしくはありません。
しかし、あまりにも悲しい運命に、思わずブログに書いてしまいました。
今から6年ほど前に、まだ3代目社長が就任して3年も経たぬうちに、
県内のトップ企業だったこのゼネコンは、
公共事業の縮小などが原因で多大な負債を背負ったため、
身売りせざる負えませんでした。
近くにあった社長の瀟洒な屋敷も売り払われ、創業者一族は路上に投げ出されてしまいました。
6億か7億ほどでこの会社を買った投資会社は、
つぶれかけた会社を安く買い叩き、再生させたあと高く売り抜けるハゲタカのような会社です。
事実、今年の春には、倍の値段の14億円でこの会社を売り払いました。
14億円の価格で売れたのは、この5、6年の間、社員の懸命の働きと地元の協力もあり、利益を出して来たからです。
ハゲタカはあたかも会社の再建と口では言いながら、心のなかでは、とにかく早く利益を出して、この会社を売り払おうと考えています。
そのためには、給料を安くして、人件費を抑えるのが一番早い方法です。
社員たちは、ハゲタカの狙いも知らずに、会社の再建のためにと思い、安い給料で懸命に働きます。
そして、利益がでた途端に、とにかく一番高い値段をつけた会社に、あたかもオークションに出品された商品のように、会社は売られてしまったのです。
しかし、こんど会社を買った会社はそのハゲタカよりもさらにひどい餓鬼のような会社でした。
餓鬼は一銭もお金をださずに、14億円という買収金額を短期で借入れ、
その返済には、なんと社員たちが安い給料を我慢して、汗水垂らして稼いだ、この会社の預金を返済に当てたのです、、、
そして、口座が空になった会社は、資金繰りに行き詰まってしまいました。
餓鬼の思惑は、さすがに地元の金融機関に見破られ、外れました。
LBOという企業買収の手法ですが、資本主義に翻弄された社員たちが、あまりに可哀想でしかたありません。
会社は株主のもの、という資本主義のもとでは、このようなケースはよくあることなのでしょう。
しかし、人が働き、生きるための支えである会社を売り買いのビジネスにしてもよいのでしょうか、、、
なんでもかんでも、利益は価値という世界を作ってしまった人間は、人身売買や人殺しさえビジネスと考える悪魔に成り下がってしまったようです。