メッツマッハーの新日本フィル初客演。次季も2011年の10月に指揮するらしい。
ブラームス「悲劇的序曲」に悲劇の固まりのようなハルトマン交響曲第六番と続き、休憩後はチャイコフスキーの第六番「悲愴」である。なんとまあよくできていることか。ちなみに週末のトリフォニーはマーラーの第六番「悲劇的」である。六番つながり、かつ「悲劇」というプログラミングである。こういうプログラミングは日本では亡き若杉弘氏の得意とするところであったが、場合によっては知に勝ちすぎて面白くないということもある。
さて肝心の演奏。ブラームスはまあ、普通にブラームスである。オケはNJPにしてはめずらしく対向配置でコントラバスが1stVnの後ろ(向って左)にいる。そのせいか、いつもの席で聞いていてもバランスが異なり低音部が轟々となっている感じがする。日頃のすっきりした軽めの響きとは異なるものであった。ただ、ホールの響きのせいか、切れ味は悪くなっていたような気がする。
ハルトマンはとてつもない難曲らしい。何となく仕付けの悪い部分を感じるものの力演である。1950年代の作品のはずだが、ベルクやらストラビンスキーを連想させる響きが聞かれるもの、彼らほど洗練されている感じではなく、ちょっと無駄な音があってうるさいという気もするが、面白かった。ところで、最後まだ音が残っていたのに2階席の後ろの方で拍手して雄叫びを上げた輩が居る。マスターベーションは人の迷惑のならないところでやってほしい。
そういえば、いま持っている席の隣人は非常識な大迷惑人であることがわかった。来季の更新の際には席替えだな。まったく。
悲愴は一言で言えば、標題がもつ文学性を一切排した演奏と言えるだろうか。演歌的なベトベト感が全くなく、綿々と歌うという感じも全くない。筋肉質の、とでも表現したいような演奏である。第一楽章において、絶妙のタイミングで大くしゃみをした人もいたりしてどうなるかと思ったが、、、最後まで緊張感がある演奏。全休符が効果的に使われており、第3楽章の高速演奏(冒頭ちょっとぐちゃぐちゃっとなった)とも相まって、全体としてはメリハリの強い演奏となった。嫌いな人は多いと思うし、かなり変態的な演奏だと思うが、全体構成としてはよく考えられてある演奏である。しかも美しいオケの響きに隠されたチャイコフスキーの悲劇性とでもいうのだろうか、回想的に演奏される美しく楽しいはずのワルツがあんなに陰に彩られるとは思わなかった、、、でも演歌チックなチャイコフスキーが恋しくなってしまう自分には困ったものである。
オケで特に印象的だったのはいつも弱いと思っていたVa。実に美しく肌理の細かい音をだしていた。ブラボーである。管楽器ではハルトマンでも重要な役割を果たすFgの首席があいかわらずすばらしく聞き惚れる。それに対して他の木管はいつもほど冴えない。Obは客演奏者だったようだしやむを得ないか。
マーラーは、メッツマッハーにより向いていると言えるかもしれない。トリフォニーはより明晰な響きのホールということもあって、さらに個性が際立つ演奏になるのではないかと期待している。オケの皆さんはお疲れだろうが、是非がんばってほしい。
ブラームス「悲劇的序曲」に悲劇の固まりのようなハルトマン交響曲第六番と続き、休憩後はチャイコフスキーの第六番「悲愴」である。なんとまあよくできていることか。ちなみに週末のトリフォニーはマーラーの第六番「悲劇的」である。六番つながり、かつ「悲劇」というプログラミングである。こういうプログラミングは日本では亡き若杉弘氏の得意とするところであったが、場合によっては知に勝ちすぎて面白くないということもある。
さて肝心の演奏。ブラームスはまあ、普通にブラームスである。オケはNJPにしてはめずらしく対向配置でコントラバスが1stVnの後ろ(向って左)にいる。そのせいか、いつもの席で聞いていてもバランスが異なり低音部が轟々となっている感じがする。日頃のすっきりした軽めの響きとは異なるものであった。ただ、ホールの響きのせいか、切れ味は悪くなっていたような気がする。
ハルトマンはとてつもない難曲らしい。何となく仕付けの悪い部分を感じるものの力演である。1950年代の作品のはずだが、ベルクやらストラビンスキーを連想させる響きが聞かれるもの、彼らほど洗練されている感じではなく、ちょっと無駄な音があってうるさいという気もするが、面白かった。ところで、最後まだ音が残っていたのに2階席の後ろの方で拍手して雄叫びを上げた輩が居る。マスターベーションは人の迷惑のならないところでやってほしい。
そういえば、いま持っている席の隣人は非常識な大迷惑人であることがわかった。来季の更新の際には席替えだな。まったく。
悲愴は一言で言えば、標題がもつ文学性を一切排した演奏と言えるだろうか。演歌的なベトベト感が全くなく、綿々と歌うという感じも全くない。筋肉質の、とでも表現したいような演奏である。第一楽章において、絶妙のタイミングで大くしゃみをした人もいたりしてどうなるかと思ったが、、、最後まで緊張感がある演奏。全休符が効果的に使われており、第3楽章の高速演奏(冒頭ちょっとぐちゃぐちゃっとなった)とも相まって、全体としてはメリハリの強い演奏となった。嫌いな人は多いと思うし、かなり変態的な演奏だと思うが、全体構成としてはよく考えられてある演奏である。しかも美しいオケの響きに隠されたチャイコフスキーの悲劇性とでもいうのだろうか、回想的に演奏される美しく楽しいはずのワルツがあんなに陰に彩られるとは思わなかった、、、でも演歌チックなチャイコフスキーが恋しくなってしまう自分には困ったものである。
オケで特に印象的だったのはいつも弱いと思っていたVa。実に美しく肌理の細かい音をだしていた。ブラボーである。管楽器ではハルトマンでも重要な役割を果たすFgの首席があいかわらずすばらしく聞き惚れる。それに対して他の木管はいつもほど冴えない。Obは客演奏者だったようだしやむを得ないか。
マーラーは、メッツマッハーにより向いていると言えるかもしれない。トリフォニーはより明晰な響きのホールということもあって、さらに個性が際立つ演奏になるのではないかと期待している。オケの皆さんはお疲れだろうが、是非がんばってほしい。