仕事が目白押しなので本当はコンサートに出かけているような時間はないのであるが、むりやり出かけてしまう。数日前に書いたように、ひいきのアルミンク/新日本フィル@サントリーホールである。
サントリーホールで定期会員になるのは始めてだが、席の選択をまちがったかもしれない。とにかくオケの響きが薄いのである。終演後、帰ろうと思って5列ほど前の通路に出たら、拍手の響き方が全然ちがう、、、どおりで周辺の席は空いているはずだ。このシーズン、あの席でずっときくのかと思うとちょっと気が重いくらいである。以下の感想も、席を移れば全く変わるのかもしれないのだが、、、
プログラミングは見たことないような組み方ながらきわめて秀逸。うなってしまった。
モンテヴェルディとジェズアルドのマドリガルに挟まれる形で、「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死、バルトークの「中国の不思議な役人」が演奏され、マドリガルもそれぞれの曲の一部のようである。トリスタンとイゾルデも、ミラキュラス・マンダリンも、最後に死を迎える曲であるが、そのあとのマドリガルは、あたかもイゾルデが「お慈悲を」と歌い、マンダリンが「お前は苦しみの源」と歌うかのよう。そういえば、アルミンクの音楽監督就任記念演奏会でもモンテヴェルディのマドリガルか何かからマーラーの3番が始まっていた。不思議なスタイルながら、あまり違和感はない。よくできた客(2階席は結構空いてた)で変な拍手もなく、マドリガルからメインの曲へ、またメインの曲からマドリガルへスムースに移行していった。
マドリガルは、バッハコレギウムジャパンなどで活躍しているメンバーを中心とした声楽アンサンブルによるものでこれは秀逸。1曲目、やや男声がもたついた感もあるが、サントリーホールのオルガンの横で実に見事に歌った(これはすごくよく聞こえたが、歌った場所のせいか、それともPAが効果的だったのか?)。メインの曲よりもマドリガルの方が遥かに音楽を聴いたという印象が強い。トリスタンは最初の有名な和音も管がすっきり決まらない感じで、進んでいってもなかなかドラマを感じることができず、またこの曲特有の陶酔感に浸ることができない。またずっと低音が響きとしてまとまらず、実に居心地が悪かった。愛の死になってソプラノが入ってきてすこしドラマに火がついた感じであったが、燃焼しきれないまま曲が終わってしまった感がある。中国の不思議な役人は、断片的には面白いものの、全体的なまとまりに欠ける印象。頭にこびりついているのがサロネン指揮の組曲版の演奏だからかもしれない。アルミンクのアプローチはいわゆる名人オケでないと生きないのかなとも思う。
全体に声の力に助けられた、というか全体を喰われたか。個人的には欲求不満が残る演奏会であったが、座った場所のせい、と思いたい。
サントリーホールで定期会員になるのは始めてだが、席の選択をまちがったかもしれない。とにかくオケの響きが薄いのである。終演後、帰ろうと思って5列ほど前の通路に出たら、拍手の響き方が全然ちがう、、、どおりで周辺の席は空いているはずだ。このシーズン、あの席でずっときくのかと思うとちょっと気が重いくらいである。以下の感想も、席を移れば全く変わるのかもしれないのだが、、、
プログラミングは見たことないような組み方ながらきわめて秀逸。うなってしまった。
モンテヴェルディとジェズアルドのマドリガルに挟まれる形で、「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死、バルトークの「中国の不思議な役人」が演奏され、マドリガルもそれぞれの曲の一部のようである。トリスタンとイゾルデも、ミラキュラス・マンダリンも、最後に死を迎える曲であるが、そのあとのマドリガルは、あたかもイゾルデが「お慈悲を」と歌い、マンダリンが「お前は苦しみの源」と歌うかのよう。そういえば、アルミンクの音楽監督就任記念演奏会でもモンテヴェルディのマドリガルか何かからマーラーの3番が始まっていた。不思議なスタイルながら、あまり違和感はない。よくできた客(2階席は結構空いてた)で変な拍手もなく、マドリガルからメインの曲へ、またメインの曲からマドリガルへスムースに移行していった。
マドリガルは、バッハコレギウムジャパンなどで活躍しているメンバーを中心とした声楽アンサンブルによるものでこれは秀逸。1曲目、やや男声がもたついた感もあるが、サントリーホールのオルガンの横で実に見事に歌った(これはすごくよく聞こえたが、歌った場所のせいか、それともPAが効果的だったのか?)。メインの曲よりもマドリガルの方が遥かに音楽を聴いたという印象が強い。トリスタンは最初の有名な和音も管がすっきり決まらない感じで、進んでいってもなかなかドラマを感じることができず、またこの曲特有の陶酔感に浸ることができない。またずっと低音が響きとしてまとまらず、実に居心地が悪かった。愛の死になってソプラノが入ってきてすこしドラマに火がついた感じであったが、燃焼しきれないまま曲が終わってしまった感がある。中国の不思議な役人は、断片的には面白いものの、全体的なまとまりに欠ける印象。頭にこびりついているのがサロネン指揮の組曲版の演奏だからかもしれない。アルミンクのアプローチはいわゆる名人オケでないと生きないのかなとも思う。
全体に声の力に助けられた、というか全体を喰われたか。個人的には欲求不満が残る演奏会であったが、座った場所のせい、と思いたい。