ゴルフにおけるセイバーメトリクス | There is no royal road to golfing

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ゴルフ上達に王道なし。

 今回は、数字にまつわるお話です。

 ちょっと苦手という方は、途中は読み飛ばしてくださいね…(;^_^A 。


 まず、ベースボールの話ですが、米大リーグの「セイバー・メトリクス」ってご存知でしょうか?


 Bill Jamesという米国人が1970年代に提唱した、大リーグの成績、記録におけるあらゆる数値を統計学的に分析し得られた、客観的な価値基準および指標のことです。


 これを使ったストーリーで、映画「マネーボール」が流行りましたよね。


 打者については、従来の打率、打点、本塁打だけでは評価しきれない、OPS(=長打率+出塁率)とか、投手についてはWHIP(投球回数あたりの与四死球+被安打数)とかの指標が有名ですが、詳細は省きます。

 興味のある方は書店に行くと解説書があります。


 また、過去何年もの大リーグの試合の解析により、アウト、走者の各場面の得点期待値というのがあって…、

 たとえば、無死走者1塁だと、そのイニングの平均得点は0.813なんですが、1死走者2塁の局面になると、そのイニングの平均得点は0.671になります。


 これは、無死走者1塁で、バントして進塁させても、かえって得点期待値は減少しますよ、というものです…Σ(・ω・ノ)ノ!。


 これが、大リーグでバントは多用されない根拠のひとつになっているんですね。日本でも、元阪神監督の岡田彰布氏などは、解説で常々バントの有用性は乏しいことを述べていました。岡田氏は、意外と(?)勉強家なんですね~。


 しかしながら、従来のバント重視の日本の野球では、この統計学的データは衝撃であって、このデータを受け入れるという人は少なかったみたいですね…(;^_^A 。


 それでも、こうはっきりと客観的にデータが出ているのであれば、それを重用しない手はないと私は思うわけです…(^o^;)。


 そして、近年は、そういった統計学的指標がゴルフ界にも入り込んでいるんですよね。


 2011年から、米PGAツアーの部門別ランキングで、パッティングの主データは、平均パット数からSGP(Storokes Gained Putting)に変わっているんです。

 その解説が、今週発売のゴルフ週刊誌に掲載されていました。


 そもそも、従来パットの巧拙の指標だった平均パット数は、パーオンしたホールの平均パット数です。

 トッププロでさえパーオン率は70%くらいなので、残り30%のホールのパッティングデータは無死されることになります。なので、3オンして3mのパーパットを決めてもそのパッティングの評価はゼロでした…(;^_^A 。


 また例えばマキロイのようなショットメーカーはパーオンすると、比較的ピンに近いところに乗ってファーストパットの距離が短くなる傾向がありますが、マキロイよりも長いパットを決めてくるプレーヤーと比べて同じ評価でいいのか、という問題もありました。


 そこで考え出されたSGPとはどういうものかといいますと…、


 そのプレーヤーがパッティングによって稼いだ打数を表していて、全選手のパッティングの距離ごとの、平均パット数をもとに計算されます。

 たとえば、PGA全プレーヤーの10ft(3m)のパッティングの平均パット数は、1.62なので、ある選手が3mのパットを1打で入れると、0.62打稼いだことになります。そして、もし2打で入れたら-0.38打稼いだことになります。

 これをすべてのパットで計算し、1ラウンドあたりのパッティングで稼いだ打数がSGPとなるということです。


 2013-2014シーズンの、


平均パット数

①Rマキロイ 1.708

②Jスピース 1.717

③Dジョンソン 1.726

④Aスコット 1.732

④Jウォーカー 1.732

⑥石川遼 1.734

⑦Cストラウド 1.735

⑧Jケリー 1.736

⑨Bワトソン 1.737

⑩Rパーマー 1.738


SGP

①Gマクドウェル 0.866

②Aバデリー 0.873

③チャルマース 0.855

④Mエバリー 0.735

⑤Fヤコブソン 0.705

⑥Bトッド 0.663

⑦Lドナルド 0.520

⑧Jレナード 0.497

⑨Dサマーヘイズ 0.494

⑩Mホフマン 0.487


…という結果となっておりまして、なんと驚くべきことに、平均パット数と、SGPのTOP10の選手は総入れ替え状態となっているんです…∑ヾ( ̄0 ̄;ノ!!。


これで、かなりパッティングの評価が矯正された感があるのではないでしょうか。


 また、SGPとは別に、ティーからグリーンまでに稼いだ打数(SG:Tee to Green)というのがあって、トップがマキロイの1.993で、1ラウンドで2打近く他の選手よりもショットでスコアを稼いでいることになります。


 SGPのトップ選手で、0.866ですから、パットよりもショットで稼いだスコアの方が、多いということになります。


 実は、最も差がつく領域はグリーンを狙うセカンドショットらしいのです。

 アイアン⇒ドライバー⇒パット⇒アプローチの順に重要らしく、パッティングはスコアメイク上は、3番目の領域のようです。


 これは、結構衝撃的な事実ではありますが、じっくり考えてみると、うなづけるデータ分析結果かなとも思います。

 私の周りの上手い人は、やはり例外なくグリーンを狙うショットが上手いです。

結局はショットメーカー、パーオン率が高い人が上手いってことですね。


 これからの練習方針としては、ショートゲームの向上以上に、ショット力を向上させなければならないと判明し、方向性の修正を強いられた私でした…(^o^;)あせる


 それにしても、PGA tourのHPをみると、日本と比べて、恐ろしいほど詳細なデータが掲載されています…(@ ̄Д ̄@;)。

 興味のある方はぜひ覗いてみてください。


PGAツアーの

5ft(1.5m)のパットの平均成功率:80%

10ft(3m)のパットの平均成功率:40%


私の直近5ラウンドの

1.5mのパットの成功率:60%

3mのパットの成功率:25%


 う~ん、パッティングのこのあたりがもっと向上して欲しいものですねぇ…(^^ゞ 。