長女ちゃんが5歳になったので、近くの公園で自転車の練習を始めました。
いつもは夫がやっているのですが、仕事が遅くなるというのでその日は私がやっていました。
これ、常に中腰で自転車を押すので腰が痛いったら
ひーひーなりながら、暗くなって来たので帰ろうとしていると、
ナナミちゃん:「私も、乗ってもいい?」
近くに住んでいる女の子が話しかけて来ました。小学校4年生の可愛い女の子です。
私:「え?いいよ。この自転車でいいの?」
長女ちゃんが乗っている自転車は、長男、次男と乗り継いで来た超ボロい自転車です。4年生には小さすぎるし、可愛くもないし、何でだろうと思いました。
ナナミちゃん:「うん。いいの。私、自転車持ってないの。乗れないの。どうしても乗れるようになりたいんだ。」
ナナミちゃんの家は、複雑な事情がありました。下に3人弟妹がいるのですが、ナナミちゃんとは全然似ていません。お父さんはナナミちゃんとは血の繋がりがないそうです。お母さんはとても若くでナナミちゃんを産んで、その後違う男性と結婚しました。ナナミちゃんはすごくしっかりした優しい女の子で、弟妹の面倒をよく見ています。
すごく、切なくなりました。自転車買ってって、言えないのかな、、、
私:「いいよ!おばちゃんと練習しよう!」
ナナミちゃんは全く乗れませんでした。大きくなった分、怖さも倍増
怖い!と言いながらも、ものすごく一生懸命練習します。怖さもあり、小さな自転車でやりたいそうです。更に重さも倍増
私の腰も悲鳴をあげていましたが、どうにか乗れるようにしてあげたいと思って頑張りました。でもその日は全く乗れませんでした。
聞けば、来月学校で「自転車安全教室」があって、毎年自分だけ乗れないのがすごく恥ずかしいので、乗れるようになりたいのだそうです。
ううっ
なんて健気な。
私:「ナナミちゃん。毎日この時間に練習しよう。明日はおじさん(夫)が教えてくれるよ。おばちゃんより教えるの上手だよ。」
ナナミちゃん:「うん!ありがとう!」
ナナミちゃんは目をキラキラさせて喜んでくれました。
一週間ほど毎日練習して、ナナミちゃんは自転車に乗れるようになりました
我が子の時より感動したかも。
それからしばらく経って、ナナミちゃんのお母さんと買い物中に会いました。ナナミちゃんが話していたようで、お礼を言われました。
私:「いえいえ、いいんですよー
長女ちゃんも一緒に練習して楽しそうでしたし。」
ナナミちゃん母「ありがたいんですけど、もうこういう事はやめていただきたいんです。」
その時のナナミちゃん母の表情を、忘れることは出来ません。分かりました。と答えたら、プイッと振り返って去って行きました。
私はすごく良い事をした気持ちになっていましたが、それはナナミちゃんのお母さんを傷つけることになってしまいました。そんな事を考えもしなかった自分がすごく恥ずかしいと思いました。
どうにも消化出来ない気持ちが、心に残っています。
