僕、家元です。
２１年ぶり２頭目の無敗の３冠馬誕生の年の最後の最後に、あんな衝撃が待っていようとは・・・
０５年の有馬記念実況回顧です。
ナリタブライアンが４冠を達成した９４年以来１１年ぶり、通算で５回目となりますクリスマス当日の頂上決戦です。そしてそのブライアン以来となりますクラシック３冠を史上２頭目の無敗で達成した小さな英雄が、８ヶ月ぶりに中山のターフに帰って来ました。果たして８戦８勝で３歳４冠達成なるのか、１６２，４０９人が詰めかけた中山競馬場、グランプリ・第５０回有馬記念であります。６２．６％という圧倒的支持を得てディープインパクトと武豊、前人未到さらなる高みへこれから挑んでいきます。去年の覇者２番人気のゼンノロブロイはジャパンカップからプラス１２キロの馬体重、ステイヤーズＳを制した去年の菊花賞馬デルタブルースが３番人気、宝塚記念とジャパンカップをともに２着のハーツクライが４番人気、５番人気は３年前と去年このレース２着のタップダンスシチー、現役最後のレースと言われています。中央でもおなじみ道営期待のコスモバルクも去年に続いて参戦、１６頭中６頭がＧ１ホースの今年の有馬記念、オースミハルカのゲート入りです。創設からちょうど半世紀、５０頭目の勝ち馬として名を刻むのはどの馬か、有馬記念のスタートです！
ゲートが開きました！サンライズペガサス後方から！ディープインパクトもあまりいいスタートではありません！最後方まで下がりましたディープインパクトと武豊！牝馬のオースミハルカ、タップダンスシチー有終の美を飾れるか、ハーツクライとルメールは早め３番手につけました、外からコイントス、真ん中にオペラシチー、１番のマイソールサウンド、１周目の第４コーナーからホームストレッチへ、ディープインパクトは最後方、しかし先頭までそれほど離れてはいません。
１６２，４０９人、有馬記念に１６万人以上が詰めかけたのは９年ぶりのことだそうです、ぎっしり入った正面スタンド前、タップダンスシチーの１人旅、そんな様相を呈してまいりました第５０回有馬記念、５馬身くらい差が開いてオースミハルカ、ハーツクライが３番手でゴール板前を通過、ディープインパクトが１頭２頭かわして後方３番手、ハーツクライの後ろにはオペラシチー、内にはコスモバルク、１番マイソールサウンド、中段外を通ってリンカーン、３番のゼンノロブロイ連覇で有終の美を飾れるか、ディープインパクト持ったままで残り１４００を通過します。
１６頭縦に長い展開、タップダンスシチーが先頭で２コーナーをカーブします、その３馬身後ろにオースミハルカ、内からコスモバルク、ハーツクライとルメールが４番手、外に出したマイソールサウンド、２馬身後ろにオペラシチー、内を通ってリンカーン、３番ゼンノロブロイは中段です、外を通ってデルタブルース、１３番コイントス、秋の天皇賞馬ヘヴンリーロマンス、１５００ｍ通過は１：３２．１、ディープインパクトと武豊は中段より後ろ、史上初無敗の４冠達成へこの位置から挑んでいく、２番のサンライズペガサス、緑の帽子はビッグゴールド、残り８００を通過、春の天皇賞馬スズカマンボ、グラスボンバー最後方で並んでいます。
第３コーナーのカーブでありますが、タップダンスシチーまだ２馬身リードを保っています、コスモバルクが２番手に上がっている、オースミハルカ３番手、ディープインパクトが外から中段に押し上げる、その前にはハーツクライ、マイソールサウンドがいる、４００を切って第４コーナー、コスモバルクが先頭に代わるか、ディープインパクト前を射程圏に入れた！
第４コーナーをカーブして直線！大外ディープインパクト！現在５～６番手！ハーツクライが先頭に立つか！？内がコスモバルク！２００を通過！ハーツクライ！ハーツクライが先頭だ！外からディープ！ディープインパクト！３番手にリンカーン！ハーツクライだ！ハーツクライ！ディープインパクト届かない！ハーツクライだ！ハーツクライだ！ディープインパクトに土をつけた！古馬の意地！先輩の意地！２００５年最後の最後に最大級の衝撃！ディープインパクトがついに敗れました！勝ったのはハーツクライとクリストフ・ルメール！第５０回有馬記念！勝ち馬として名を刻むのはディープインパクトではありません！ハーツクライとルメールです！人馬ともにＪＲＡ・Ｇ１初制覇！一昨年２着のリンカーンが３着であります！１６万大観衆！どよめきが収まらない！２：３１．９！上がり４Ｆ４７．８！３Ｆは３５．５であります！
（平成１７年１２月２５日 第５０回有馬記念 勝ち馬・ハーツクライ）