僕、家元です。
「菊の季節に桜が満開!」の1年前、府中でも季節外れの桜が満開になりました。
86年の天皇賞・秋実況回顧です。
世紀の番狂わせから1年、混迷深まる皇帝ルドルフの跡目争い、古馬の代表となるのは果たしてどの馬か、第94回天皇賞です。毎日王冠で復帰した去年の2冠馬ミホシンザン、その毎日王冠をレコードで制したサクラユタカオー、札幌記念を勝ったライフタテヤマ、春の天皇賞馬クシロキング、去年の皐月賞と菊花賞の3着馬サクラサニーオーが上位人気、計16頭で争います。大外16番サクラユタカオーです、ピンクの帽子ピンクの勝負服鮮やかに、今枠に収まりました!
ゲートが開きました!真ん中で2~3頭ダッシュがつかない馬がいる!内からダイヤモンドラーン好スタート!外から今日がラストランのウインザーノットであります!ウインザーノットが先頭、ちょっとかかり気味か春の天皇賞馬クシロキング、12番のドウカンヤシマ、第2コーナーをカーブしてその後ろ4~5馬身離れてスズマッハ、外からサクラユタカオー、真ん中にサクラサニーオーであります。2番のライフタテヤマ、その後ろに1番人気のミホシンザンと柴田政人であります。内を通ってダイヤモンドラーン、葦毛の馬体スダホーク、ギャロップダイナが外であります去年の勝ち馬、その後ろが9番のスズカコバン、黄色い帽子もう1頭チェスナットバレーでしょうか、外を通ってヤクモデザイヤー、後方2番手にロンスパーク、ビンゴチムールが殿です。
残り1200を通過、ウインザーノットが先頭1馬身のリード、クシロキングが2番手、ドウカンヤシマ3番手、3~4馬身差サクラユタカオー、内を通ってスズマッハ、3コーナーカーブ残り1000mは59.9で通過、8番のサクラサニーオー、その外からミホシンザン、ミホシンザンと柴田政人、現在6番手で3~4コーナー中間に差し掛かります、1馬身差2番のライフタテヤマ、800を切って大欅の向こう側、ウインザーノットが依然として先頭、クシロキングも2番手キープしている、ドウカンヤシマも差のない3番手、スズマッハの外にサクラサニーオー、その外からミホシンザン、サクラサニーオーは東信二が懸命に手綱を押している!
第4コーナーをカーブして直線!内一杯にウインザーノット!ウインザーノットが逃げている!ドウカンヤシマが2番手か!?サクラユタカオーがこれをかわす!外からミホシンザン!ミホシンザン!さらにギャロップダイナ!去年同様大外から!ウインザー頑張る!ウインザー頑張る!200を通過!外からユタカオー!外からサクラユタカオー!並んだ!並んだ!そしてかわした!サクラユタカオー!ウインザーは後退!ミホシンザンようやく3番手!サクラユタカオーだ!サクラユタカオー!小島太が決めました!サクラユタカオーです!前走毎日王冠のレコード勝ち!そして大外16番枠!心配材料もなんのその!秋の府中に満開の桜を咲かせてみせました!しかも今回もレコードタイム!1:58.3であります!やはりこの距離では負けられないか!?逃げたウインザーノットは2着!ミホシンザン3着!去年の勝ち馬ギャロップダイナは4着!5着にサクラサニーオーであります!1:58.3!上がり4F46.9!3F35.4!勝ったのは16番サクラユタカオーであります!
(昭和61年10月26日 第94回天皇賞・秋 勝ち馬・サクラユタカオー)