僕、家元です。
勝ち鞍5勝のうち良馬場以外で勝ったのは、この大一番だけでした。
79年の天皇賞・秋実況回顧です。
昭和54年、最後の東京競馬は生憎の馬場コンディション、芝コースは不良です。この馬場を味方につけて古馬最高の栄誉と言われる天皇楯を手にするのはどの馬か、第80回天皇賞は13頭の出走であります。単枠指定昨年の東京優駿サクラショウリを抑えて1番人気となったのは去年の菊花賞と有馬記念を3着したメジロイーグル、グランプリホースカネミノブが3番人気、一昨年の春と秋の天皇賞で2着に入ったクラウンピラードが4番人気、ダイヤモンドSを勝ったスリージャイアンツが5番人気であります。フジノパーシアの優勝以来4年ぶり、不良馬場での天皇賞、いよいよスタートです!
ゲートが開きました!綺麗なスタートを切りました!綺麗なスタートであります13頭!1周目の第3コーナーであります!10番のチェリーリュウ、早め2番手につけました単枠指定のサクラショウリ、メジロファントムも好位置3番手であります。ようやく外からメジロイーグル、メジロイーグルが上がっていきました、それから5番のクラウンピラード、2番のカネミノブが追走していきます、黄色い帽子はユキフクオーであります。内に入ったのはリュウキコウでしょうか、1周目の第4コーナーをカーブしてホームストレッチに入ってくる13頭であります。
芝コース不良、第80回天皇賞、チェリーリュウ単騎先頭で正面スタンド前であります。そして2番手に人気のメジロイーグル、5番のクラウンピラード、カネミノブがいます昨年の有馬記念優勝馬であります。その外へ昨年の東京優駿サクラショウリ、内から4番のブルーマックス、3番のメジロファントム、黄色い帽子はバローネターフとユキフクオー、1:06.9です、1000m通過タイムは1:06.9、かなりのスローペースであります。8番のスリージャイアンツ、もう1頭6枠リュウキコウ、バンブトンコートが後方2番手、殿にアサヒダイオーであります。
1コーナーを左にカーブを切ります、スタンドから見ますとかなり芝コースは荒れているようにも見えます、13頭バラバラの展開です、それでは第80回天皇賞、先頭から順を追ってご紹介、チェリーリュウの大逃げです、チェリーリュウの大逃げ、2番手のメジロイーグルに10馬身くらいの差をつけている、向こう正面に入っています、3馬身差クラウンピラード、外に出したサクラショウリと小島太であります。8番のスリージャイアンツ、外にカネミノブがいます、3番のメジロファントム、ピンクの帽子はバンブトンコート、7番のユキフクオー、その直後にバローネターフ、残り1400を通過、4番のブルーマックス、リュウキコウが後方2番手、殿11番のアサヒダイオー、間もなくスタートから2000mでありますが、2:12.4であります。
最初の1000mからは1:05.5、チェリーリュウ単騎先頭で2馬身くらいのリード、メジロイーグル2番手、内からクラウンピラード3番手、2周目の第3コーナーであります。残り1000mを通過、チェリーリュウ先頭、メジロイーグル2番手、内からクラウンピラード3番手、1番のサクラショウリ、内にスリージャイアンツとカネミノブがいます、3~4コーナー中間にある大欅の向こう側、また差がついてバンブトンコート、内に7番のユキフクオー、4番のブルーマックス、チェリーリュウはもう1杯か、完全にリードがなくなってしまいました、おお、先頭は内からスリージャイアンツか、スリージャイアンツが先頭で第4コーナーのカーブ、外からサクラショウリ、クラウンピラード、メジロイーグル、さらにメジロファントムか!?
第4コーナーをカーブして直線!スリージャイアンツが先頭だ!スリージャイアンツが先頭!内からはブルーマックスか!?外からサクラショウリ!大外からメジロファントム!メジロファントムが一気に伸びてくる!スリージャイアンツ先頭!外からメジロファントム!200を通過する!サクラショウリは今一つ伸びがない!やはり不良馬場が影響しているのか!?スリージャイアンツが先頭!外からメジロファントム!郷原洋行と横山富雄!どっちだどっちだどっちだ!?馬体を併せてゴールイン!スリージャイアンツかメジロファントムか!?郷原洋行と横山富雄!激しい2人の叩き合い!内がスリージャイアンツ!外メジロファントム!果たしてどちらが天皇楯を手にするのか!?道中最後方にいたアサヒダイオー3着!サクラショウリは伸びてきませんでした!そして1番人気メジロイーグルも馬群に沈んでいます!不良馬場の芝3200!3:33.5!上がり4F54.2!3F41.1であります!
(昭和54年11月25日 第80回天皇賞・秋 勝ち馬・スリージャイアンツ)