僕、家元です。
一刀両断、あの馬の豪脚はまさにこの言葉通りの切れ味でした。
03年のスプリンターズS実況回顧です。
2003年秋のG1シリーズの幕開けは6ハロンの電撃とともに。この距離でこそ活きる武器、この距離でこそ活かされる15の才能が中山のターフに閃光を放ちます。第37回スプリンターズS、1番のテンシノキセキがゲート入りを嫌っています。助走をつけてテンシノキセキようやくゲートに入りました、去年の覇者ビリーヴが1番人気、安田記念2着のアドマイヤマックスが2番人気、5戦5勝の負け知らずレディブロンドが3番人気、セントウルSの勝ち馬テンシノキセキが4番人気、セントウルS3着のデュランダルが5番人気で続きます。イルバチオが15番ゲートに収まります、連覇へそして春秋スプリントG1統一へ女傑ビリーヴの最後の戦いがこれから始まる、第37回スプリンターズS!
ゲートが開きました!デュランダル出が悪い!デュランダル最後方からのスタート!ビリーヴまずは上手くスタートを切りました!内からテンシノキセキ、そしてショウナンタイムの2頭、サーガノヴェルが3番手、カルストンライトオ今日は行けない4番手であります。内を通ってキーゴールド、有終の美を飾れるかビリーヴ、内にゴッドオブチャンスがいます、12番のイシノグレイス、内からハッピーパス、そして新たなスプリント女王の誕生かレディブロンドデビュー6連勝がかかっている、その外へナムラマイカ、3馬身差アグネスソニック、600m通過は33.3、2馬身差アドマイヤマックスと武豊、イルバチオが後方2番手、出遅れたデュランダルは最後方から、最後の直線勝負に賭けるのか池添謙一、残り400を通過する、外からビリーヴが早くも先頭に立つ、内で粘るテンシノキセキ!
第4コーナーをカーブして直線!大外ビリーヴ!大外ビリーヴ!内を突くサーガノヴェル!テンシノキセキも粘っている!しかし抜けた抜けたビリーヴ!200を通過!ビリーヴ先頭だ!これがスプリント女王最後の走り!テンシノキセキ差し返すか!?大外デュランダル!大外デュランダル!アドマイヤマックス!何と!何とデュランダルだ!デュランダルだ!何というスピード!何という末脚!そして何という破壊力!道中殿から大外回って!並み居る強豪を一刀両断!その切れ味はまさに名剣そのもの!池添謙一も思わずガッツポーズが出たか!?ビリーヴにそうあっさりと有終の美は飾らせない!そんな気迫に満ちた人馬のゴール!ビリーヴは惜しくも2着に敗れた!スプリントG1・3連覇の野望は一瞬の末脚の前に阻まれました!アドマイヤマックス武豊は3着まで!レディブロンドもデビューからの連勝は5でストップしてしまいました!1:08.0!上がり4F45.8!3F34.7であります!
(平成15年10月5日 第37回スプリンターズS 勝ち馬・デュランダル)