6263発目.妖精の美女 | 僕、家元(時々チキンハート)です。

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(ネタバレがあっても許してねラブラブ


*黄金仮面。正体不明、神出鬼没、「怪盗ルパン2世」とも言われる世界を股にかける大泥棒。全身黒ずくめ、顔を金色の仮面で隠し、国宝級の古美術品に目をつけ、警察の厳重な警戒を潜り抜け狙った獲物は必ず奪い去る。そして裏切り者は許さないが、自ら進んで人を傷つけたりましてや殺人は行わない。やがて人々の間では畏敬の念を込めて「黄金仮面」と呼ばれるようになった。その黄金仮面が次に狙いをつけたのが、「日本の石油王」と呼ばれる大島喜三郎所有の古美術品。フランス商社の東京支店長で大島の長女・絹枝の恋人でもあるロベール・サトーが訪問する、まさにその日を狙ったのだ。かねてから黄金仮面との対決の時を待っていた名探偵・明智小五郎は、波越警部とともに芦ノ湖にある大島所有の別荘へ向かう。そこには大島が収集した美術品を管理する美術館があった。ロベールとともに別荘にやってきたロベールの友人であり外交官のジョルジュ・ポアンを大島の3人の娘、絹枝・不二子・美子たちが出迎える。そんな中、美子が入浴中に何者かによって刺殺されてしまう。彼女は黄金仮面に殺されたのか?しかし、明智は「黄金仮面は人を殺さない」と断言、犯人は美術館の女性事務員・小雪であり、その動機は自分から恋人であった事務長を美子に奪われたことによる嫉妬であると指摘する。美術館の倉庫に逃げ込む小雪。その中には黄金仮面の手下がいた。抜け穴から脱出した2人は湖畔からモーターボートを使って逃亡を図る。倉庫からはインドの女神像が盗み出されていた。そして逃げきれず警察と明智につかまった小雪は、口封じのためにライフルで胸を打たれ絶命する・・・





「美女シリーズ」ファンなら誰でも1度は聞いたことがあるでしょう、あの有名なテーマ曲。

初めて流れたのが美女シリーズの第6弾となる、「江戸川乱歩の黄金仮面 妖精の美女」でした。

「西村京太郎トラベルミステリー」の甲斐正人さん、「探偵神津恭介の殺人推理」の津島利章さん、そして美女シリーズの鏑木創さん、このお三方は最高です!

冒頭場面は視聴者に向けての明智の一人語りからスタート、これは「桜の国の美女」、そして「天国と地獄の美女」でも披露されます。

ここで早速ネタ晴らし、黄金仮面の正体は伊吹吾郎さん演じるロベール・サトーで~す!

まあね、しょうがないよね、ここで言っちゃてもいいよね~?

今も昔もホントに変わりなく、彫りの深い顔立ちで天知茂さんといい勝負です?

その顔を隠す黄金の仮面の作りが何ともユニークで、でもそれが却って不気味さを醸し出していたように思います。

そして今回の美女役、不二子を演じたのは由美かおるさん。

2人は「水戸黄門」でも共演されてましたね。

黒の全身タイツ姿でも十分に分かるプロポーションの良さったらないね!

黄金仮面を追ってきたパリ警視庁の特命捜査官・ポアン警部はジェリー伊藤さん。

彼は「特捜最前線 帰ってきたスキャンダル刑事!1・2」において、自業自得とはいえ桜井から酷い目に遭わされる男の役をやってました。

またポアンのパートナーの女性は山本リンダさんが、そして柏原貴さんの小林少年が初登場するのもこの回でした。

ところでこの「妖精の美女」にはある意味憐れな女性が3人登場します。

まずは入浴中に殺されてしまう美子。

入浴中、あるいはその後に女性が殺されてしまうというのは美女シリーズのお約束みたいなもの。

この回では岡麻美さんだったんですが、大きさは申し分ないんだけど垂れて横に広がったおっぱいが何ともだらしない・・・

あれだったら小雪役の野平ゆきさんのおっぱいの方が僕好み・・・ってこのヤロウ!

でもさ~、いくらサービスだからと言って撃たれた後にウエットスーツのファスナーを下して、おっぱいポロリって明智さん、ちょっとそれはやりすぎでしょうよ~。

そして1番可哀そうだったのが、結城美栄子さん演じる絹枝。

ロベールとは恋人同士と勝手に思い込んで、ロベールの正体を知った途端に掌返して「アタシは関係ない!」みたいなポーズを取ったのに、結局ロベールが愛しているのは自分ではなくて・・・って、1人相撲もいいところで。

まあ、大映テレビのドラマに出てくる嫌味なお嬢様みたいなものと思えばまだましか?


名探偵・明智小五郎VS黄金仮面、2人の対決第1ラウンドは形式的には引き分けに終わりました。

でも実際には黄金仮面がわずかながら勝ったような気がしてなりません。

明智たちは盗まれた古美術品の奪回には成功しましたが、黄金仮面には結局逃げ切られてしまいました。

そして黄金仮面は彼にとって、古美術品よりも素晴らしい、さらに価値のある「宝」を日本から持ち去ることに成功したのですから。

そして2人は3年後、再び日本で会いまみえることになるのですが、それはまた別のお話。


そうそう、「妖精の美女」には後の有名俳優がちょい役で出演していました。

宅麻伸さんです。

冒頭部分で犬の散歩中に黄金仮面と出くわす、青年の役で登場しています。

その後彼は「悪魔のような美女」、「桜の国の美女」にも登場します。