映画「ぼくのエリ 200歳の少女」 | 席亭こう生の落語的な日々

席亭こう生の落語的な日々

子供の頃からの落語好きが高じて、

いつの間にか落語会を主催する事に.....

全くの素人だった私がいかにいして

落語会を企画、運営しているのか

席亭こう生の落語的な日々...

ホラー映画というジャンルで紹介されているこの映画
ホラーはちょっと...と敬遠される方、食わず嫌いは損をしますよ

美しくも切ないおすすめの1本です。

主人公のオスカーは、色白のとても綺麗な顔立ちの少年
友達もいない彼は、同級生からいじめられ、その怒りを外に出す事ができない.
内気な男の子

ある日、彼のとなりに越してきたエリという名のどこか陰りのある不思議な少女に恋をしてしまう

そして、彼女が引っ越してきてから、奇怪な事件が起こりはじめる。

実はエリは、ヴァンパイアだったのだ......


原作はスェーデンのスティーブキング(?)と呼ばれているらしい
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの小説『モールス』
(原作者自らがこの映画を脚色)


物語は、オスカーの初恋を軸に、エリのヴァンパイとしての顔の対比が実に絶妙で
雪の白と血の赤のコントラスト、黒い髪に青白い顔を血で染めるエリがなんとも美しい

エリの世話をする中年の男性
彼がエリとオスカーを遠目で見つめる目
エリの為に血を採集(殺人です)に行く時「今晩は彼とは合わないでくれ」
彼のエリに対する切ない思いが物語に深みを加えている。

ヴァンパイアーではない彼は、いったい誰なのだろう

彼は、数十年前のオスカーと同じ存在なのであろうか.....

小さいな恋のメロディーに主演したマークレスターのような
女の子みたいに可愛いオスカーと中性的な魅力のエリーが織り成す
手探りの不器用な恋模様に遠い昔に忘れていた甘酸っぱい記憶に
恥ずかしながら、胸がキュンとしてしまいました

「僕と付き合ってくれない?」

「付き合うって何?』

「..............」

「今と何か変わるの?」

「変わらないよ」

「じゃ、付き合ってもいいよ」

ホラーというよりも童話のようなお話し
怖いの苦手!と言う方にも、オススメの1本です


http://www.bokueli.com/

冬のスウェーデンの雪景色、淡々とした乾いた映像が実に美しい。



追記

早速、アメリカでのリメイクが決まったらしい

オリジナル版のような叙情的な作品になるのか........

派手なシーン満載のただのホラー映画になるのか.......