三色の談笑 | 席亭こう生の落語的な日々

席亭こう生の落語的な日々

子供の頃からの落語好きが高じて、

いつの間にか落語会を主催する事に.....

全くの素人だった私がいかにいして

落語会を企画、運営しているのか

席亭こう生の落語的な日々...

今月より「月刊談笑」という名の立川談笑の独演会が新たにはじまる。

これで、国立演芸場の月例独演会、J亭談笑落語会、そして月刊談笑と
定期的な会が毎月3回開催されることになる。

談笑師匠に関しては、いい事も悪い事も書いてきたつもりだが、
このところの出来は実に素晴らしいものである。

以前は、噺によっては、自信にみち溢れた高座があったかと思うと
その次は、ばたばたと落ち着かない高座もしばしばみられた

しかし、このところじっくりと聴かせるという雰囲気が
語り口、仕草から感じられ、自信に満ちあふれた高座姿は
一皮も二皮も剥けた印象をうけ、師匠立川談志の姿が
時折、スーッと見え隠れする。

今が、立川談笑の第?期目かの円熟期なのは間違いないであろう

昨日の日暮里寄席の後、酔った勢いもあり失礼を承知でその辺の所を師匠に伺った。

昔からの客と新しい客との間でもがき苦しみ悩んでいたので有ろう事は
師匠の言葉から察することができる。
先月の月例会で宣言したとおりいい加減な事はできない
自分で自分を追い込むという思いをを師匠との会話で強く感じた。

来月からはじまる「月刊談笑」はそんな思いから始めるのだろう

「お客が望む噺をする」と言うこの会は
毎回、広瀬和生さんが演目を決めるという。

これで、自分のやりたい噺をする月例会

完成された噺を他の落語家と競うJ亭

そして、客の望む噺をする月刊談笑

と3つの独演会の色分けが明確に打ち出されている。

立川談笑という落語家は、いつまでも戦い続けるのだろう


間違いなく今が旬な立川談笑

あなたならどの談笑が聴きたい?