こんにちは‼
史跡巡りレポ島根編、本日は西谷墳墓群に隣接する出雲弥生の森博物館をご紹介いたしたいと思います。
前回ご紹介した四隅突出型墳丘墓を有する「西谷墳墓群」。
史跡内には充実した案内板が建っているのですが、より詳しく知るためにぜひ訪れたいのがこちら、出雲弥生の森博物館です。
平成22(2010)年に出来たばかりの比較的新しい博物館なのですが、西谷墳墓群をはじめとする周辺遺跡の出土品や、弥生時代の出雲人たちの暮らしぶりを再現したジオラマなど、なかなか興味深い資料が所狭しと並んでおります。
中でも四隅突出型墳丘墓での祭祀の様子を再現したジオラマでは、魏志倭人伝をもとに顔や腕にイレズミの入った人たちや、服装、装飾品まで事細かに再現されており、これはまた圧巻でした‼
しかもよく見てみると、祭祀の場を見張っている人の中には「あくび」をしている人がいたり、見るからにダルそうに土運びをしている人がいたり、なかなかユーモラスに富んだジオラマでした(笑)
また前回、四隅突出型墳丘墓は「シェア型」と申しましたが、これは一つのお墓に「男王」と「女王」が葬られていたと考えられているそうです。
というのは、3号墓の一つの木棺からは鉄剣が、もう一つの木棺からはガラスや石の玉を組み合わせたアクセサリーが出土したそうで、いずれもこれらを身に着けた男王と女王の姿が復元されておりました。
鉄剣とガラス玉って・・・。
これはまたロマンを掻き立てますね‼
その他にも、広範囲で交易があったことをうかがわせるような出土品や、稲作文化を窺わせる農具類、土器、鏡、アクセサリー類が数多く展示されております。
特に、「西谷ならでは」の形をした勾玉は必見です。
展示ガイドの表紙に載っておりましたが、こちらの勾玉。
ころんと丸くて薄いガラス製のものなのですがこのような形は他に類を見ないのだそう。
実物は本当に美しく、現代のアクセサリーでも通用しそうでしたね‼
ちなみに、博物館に隣接する駐車場に横穴墓が‼
こちらは博物館建設に伴う発掘調査で発見されたものだそうで、10基の横穴墓が確認されたといいます(出土品から、古墳時代後期のものだとか)。
タクシーの運転手の方が、
「この辺りはどこを掘っても何か出てくるから、なかなか建設が進まない」
とおっしゃっておりましたが、まさにその通りだな・・・と思ってしまいました。
出雲弥生の森博物館は無料で入館できるうえ、ミュージアムショップも併設されております。
西谷墳墓群と合わせて、オススメのスポットです☆
ということで‼
次回からの史跡巡りレポは、石見銀山編に入って参りたいと思います。