木の家ネット全国総会に参加させていただきました。 | 曳家岡本のブログ

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東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。

岡山県倉敷市で行われた「木の家ネット」さんの全国総会にゲスト講演者としてご招聘いただいてました。

 

 

今まででの講演会と比べて実務者率が断然高い中でしたので、あまり甘いことを話して恥ずかしいことになっては行きませんし。

 

逆に暴走して皆さんを置いてきぼりにしてもダメですから、なかなか緊張しました。

 

結果は2名の大工さんから

 

自分たち大工も沈下修正の依頼を承けて工事することがあるけど、大工がやって良い範囲と専門に頼むべき線引きを考える機会になりました」

 

「曳家さんが、上部構造だけでなく、地盤や基礎のことなど全体を考えて検討していることを知って驚きました」

 

などの感想を頂きました。

 

また、懇親会後の分科会は、現地入りしてから知ったのですが、当職の「沈下修正編」のみとして頂いていて、お疲れのところ、またお話を聞いていただくという申し訳ないプログラムでした。

 

それでも、こちらのアンダーピニング工法、耐圧板工法、薬液注入工法、発泡ウレタン工法、サイドピニング工法、土台揚げ工法の現場レベルでのメリット、デメリットを解説したセミナーは、みなさんに新鮮だったようで,

 

「今まで、聞きかじりでしか知らなかった技術の概要を判りやすくまとめて話してもらえて、勉強になりました」と喜んでいただけました。

 

ですが、相当、緊張してお伝えした曳家技術についての解説の方が皆さんの心に訴えたような手応えがありました。

 

滋賀県の設計士の川端さんが他の施工事例の画像と比べて,

 

「岡本さんが、蚤の心臓だと言うことがよく判りました。」

 

とご指摘頂きました。

 

自分にとっても弊社の立ち位置を見直す機会を頂きました。

 

最後になりますが、ご準備や暖かいもてなしをして下さいました倉敷市在住の石場建てを専門とする建築士の和田さんに感謝を伝えます。

 

もちろん故郷高知の生きる伝説、沖野建築沖野棟梁と奥様のお気遣いも忘れてはなりません。

 

 

皆さま、ありがとうございました。