沖縄は機動隊員と基地移転反対派双方による差別、侮蔑の問題に揺れていますが、一部の人の言動によって、民衆に憎しみが生まれないことを祈ります。 

そんな沖縄県の知事の「沖縄県民は先住民であり独自の言語を持つ」という主張に、首をかしげる私です。

  琉球民族と大和民族は大陸との混血の違いはありますが、縄文人を母体とする兄弟の民族です。

いわば、両民共に先住民なのです。 
また沖縄弁はいにしえの大和言葉に近く、沖縄出身のミュージシャン仲間もそう主張しています。 

以下は東日本大震災以前に、某サイトのブログに投稿したものです。

東北に関するものですが、沖縄にも通じることなので、再投稿を決めました。 

ある素敵なブログに、とても気になる記事が掲載されていました。

  蝦夷(えみし)の混血児かもしれない東北人として、蝦夷征伐や源頼朝平泉攻め等の遺跡の看板の(西国中心の)説明文にいたく傷つく、というような内容でした。 

そこに私のコメントをよせたのですが、コメント用の枠の中に全てを書き表すことが出来なかったので、新たにこのページに掲載させていただきます。

 関東地方には古代毛野国(邪馬台国近畿説の狗奴国)があり、毛人(えみし)が居住していました。 

今でも上毛野という地名が残っています。

私の濃い髭は、そんな民のDNAがよみがえったものかもしれません。 

 古代において関東人(毛人)はヤマトタケルに打ち負かされた夷敵として、古事記に記されています。 

関東人であることを意識して読めば、なんだか気分が良くありませんが、それを削除させることなど不可能です。 

しかしそんな(古代)異民族への偏見は西国では遥か昔に解消されていたようです。

上古の都の貴族達の中に我が子が男らしく立派にそだつようにと、蝦夷と名付けるものがいました(蘇我蝦夷など)。

 いまでもそんな伝統から隼人(ヤマトタケルに征伐されたクマソの末裔だと云われています)、隼雄などの名が日本列島のあちこちにみられます。 

東北自体に蝦夷への偏見が残っているとすれば、残念です。 

遺跡の説明をする看板に、古代民族蝦夷や歴史的東北人が、見る方々の気分を害する程悪者として描かれているならば、もっとスマートな(公平な歴史観にもとづいた)説明に、訂正するべきだと思います、当然ながら東北人自らの手で。 

なお、人種を容姿で識別するのは非科学的ではありますが、どうみても、東北の人が関東や西国の人と異なるとは思えません。

 半農半狩猟民であった蝦夷の民は圧倒的な数の大和連合国(近畿、四国、九州、中部、関東地方)の入植者の群れの中へ、砂地に水が染み入るごとく消えていったのでしょう。 

だからと言って、東北人における縄文人の血が、希薄になったというわけではありません。

入植者自身に、かなりの割合のそれが含まれるからです。 

現在、日本人のその割合は、渡来人の4に対して縄文人の6といわれています。ー続くー

花芒刈られて影の吹かれけり をさむ