コンビニからの帰り道、ふと顔を上げたら、涼しげな眼差しの娘さんがわきを通り過ぎた。

すれ違うとき、なぜか会釈をした。

五、六歩行って振り返り、「お嬢さんお菓子食べる?」ときいたら、微笑んだ。

レジ袋から甘栗の袋を出して、差し出したら、笑って受け取った。

恋が始まった。



知らぬ間に隣りに座せる秋津かな をさむ