あなたは、誰かの大切な人/原田マハ

著者と、タイトルに惹かれて借りた本。
以前「本日は、お日柄もよく」、「独立記念日」を読んで好みだなと思ってて
ほかの作品も読んでみたかったから迷わず手に取った。

六つの短編が入っていて、すべて独身女性が主人公になっている。
みんな仕事をしながら家族や恋人のことで悩みを持っていて、決して順風満帆な人生ではないけど、周りの人たちに支えられて、いろんな影響を受けながら生きているという内容だった。

ちなみにそれぞれ日本語のタイトルの横に英語のサブタイトルがあって、なんだかいいなと思った。

全体を通して思ったのは、人は人と関わるべきなんだということ。
楽しいことだけじゃない、苦しいこともたくさんあるけど、たくさん人と関わってこそ良い人生になるんだろうなと思った。
たくさんというのは、大勢のという意味ではなく、深くという意味で。
周りにいる魅力的だなと思う人はみんな、わたしが持っていないものを持っている。
そんな人の話は面白いし、もっと聞いてみたいと思う。もっと一緒に時間を過ごしてみたいと思う。
そう思わせるってすごいよね。
本の中に出てくる主人公の周りの人たちは、そんな魅力的な人が多かったように思う。

それと、かっこつけるのをやめたいなと思った。
最近、自分の思うようにいかなくて悩んでいて、
言動がよくないからこうなったんだなと一人で反省してばかりいる。
自分を良く見せようとしたり、
傷つきたくなくて自分を偽ったり、
話したいことばかり話して相手がどう感じるか考えられていなかったり、
だめだと分かってるのに、終わってからじゃないと気付けない。
わたしは人に恵まれていると思うんだけど、
このまま言動を改めなかったらどんどん離れていってしまう気がする。
いい環境にいるんだから、それを無駄にするようなことはしちゃいけない。
でもどうしたらいいんだろう。

読んでいて家族や友達が頭に浮かんだんだけど、
こうやってふとした時に思い出される存在になりたいと思った。
このタイトルに惹かれたのも、誰かの大切な人になりたいと思っているから、あなたはわたしの大切な人だよって存在を肯定してほしいから、かもしれない。
そのためにも、まずはかっこつけることをやめないとなあ。