ゴトンゴトン…


ゴトンゴトン…


プァ~ン…



プシ~~





『自由ヶ丘~、自由ヶ丘~』








ライブの帰り道…



普段、車移動のオイラだが、

何故かその日は電車に乗っていた。





渋谷から東横線で桜木町へ…




オイラは疲れた身体を吊り革に預け、目を閉じていた。




終電が近かったせいか、かなりの混雑だ。





周りの話し声が耳につく。


ウルサイ…



だから電車は嫌なんだ。。





オイラは人との干渉がなるべく少ない場所を探した。



あった!



ドアの横。
あそこなら壁もあるし、ここよりかはマシだろう…








駅で電車が停まり、人の流れが出口へ向かって一斉に動き出した。







今だ!
チャ~ンス!!







オイラはチャンスをモノに…








出来なかった…(T-T)







ドアの横には髪の綺麗なレデーが陣取っていたのだ。


そして、その横には冴えない野郎が。。



オイラは…



その冴えない野郎の横。






狙っていた場所は取れねぇわ

髪の綺麗なネェチャンの横も奪われるはヨォ~


最悪だぜ(-.-;)


まぁしょうがねぇ~


こうなったら、
この位置からあのネェチャンを心ゆくまで眺めてやろうじゃぁねぇか!





ドアの横の手摺りに捕まり、黙って外を眺めているネェチャン…



その後ろにピッタリくっつきニヤケる男…



ん!?



おかしいじゃねぇか?!


キサマ、おかしいじゃねぇか!?




不愉快極まりないこの空間で見つけた、
唯一のオアシスをォォォ!!




冴えない君は、
オイラが見つけた“心のオアシス”の背後にピッタリ張り付いた(;`皿´)




しかも、ニヤケながら!!
(本当にニヤケてた)





“心のオアシス”は、
冴えない君に気付いていないのか、外を眺めたままだ。






き、危険だ!




オアシスが!

オアシスがピンチだぁ!!





この変態冴えない君に、周りの人達も気付き始めた。



しかし!




荒野に咲く一輪の可憐な花を摘もうとする、その汚らわしい手を止めようとする勇者は現れなかった…







野獣はその行為(まだニヤケてるだけ)を徐々にエスカレートさせ、



ついに!!



姫の美しい髪に鼻を近付け、


スーハー
スーハー


と匂いを嗅ぎ始めやがった!!








チッ!
なんとか、この変態冴えない君を止めねぇとイカン(-_-メ)





オイラは元空手部主将。


人間の痛い部分を知っている。





肘を冴えない君の脇に突き刺した…


スマンな、でもこれは君の為でもあるんだ(-.-)





え?!





コ、コイツ…





笑ってやがるぜ
(O.O;)







マズイ…


オイラの攻撃が…


き、効かない!!
\(◎o◎)/!







オイラは意を決した。






喰らえぇ~!!









続く。