家づくりの形態 | 酒井設計ブログ

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酒井利美
建築設計、確認申請、検査
民泊セカンドハウス

■ 家づくりの形態

最近の住まいのトレンドは、ローコスト住宅と言われる安価なものと有名なハウスメーカーに見られるハイコスト住宅やこだわりの注文住宅の2極化が進んでいるように感じます。

中間という層がなくなっているのでしょう。

車でも近いことが言えますが、高級モデルなのか? それとも低価格モデルなのか? の選択の違いが住宅にもあらわれているようです。

そして、最近では、ハイブリッド車が人気で生産が追いつかない状況になっています。

先日、私も12ヶ月点検でTOYOTAを訪れたときに、ハイブリッド車の試乗をさせていただきましたが、いい車だなぁと感じながらも納車が8ヶ月後先となれば話は変わります。

私の場合、乗りたい!と思ったら、すぐに欲しいと思うタイプです。

8ヶ月後先なら、もっといい車が出ているだろうなとも感じます。

ところが家となると、8ヶ月後先であったとしても、さほど大きく変わることはありません。

一般的な木造住宅では、大きなモデルチェンジという考え方がないので、基本的な家のつくりは同じです。

しかし、家をつくる意思の違いによって家づくりは大きく変わります。

また、現在主流になっているオール電化住宅ですが、設備面でいうと、もっと改良版のエコキュートが出るのか? というとそうでもありません。

それほど急激に進化はしないのです。たとえニューモデルがラインナップされたとしても、一般市場では受け入れられないものとなってしまうので、少しだけバージョンを変えて、いつもの定番の商品が並びます。

ただ、エコという観点からすると進化することは間違いありません。さらにランニングコストを抑えることが可能になるでしょう。

また、一般住宅において、これからの住宅は断熱が施された、夏涼しく、冬暖かい住まいが増えて来るでしょう。

そして、注文住宅から進化した、デザイン性のある注文住宅になると思います。

これからの住宅はデザイン性だけではなく、高い機能性、設備面や間取りにこだわった住宅が増えて来ることでしょう。

デザイン性のある住宅では、建築主の個性を反映された住宅になります。

高級な住まいというハイクラスの路線はそのまま残ると思いますが、ハイクラスでありながら価格的にも抑えた住宅が主流になるのではないでしょうか。

私が家づくりをする際にこだわっているのは、建築されるご家族の個性や考え方を一番に重点をおきながら、私たちの経験を分かち合えればと思っています。

今までは、注文住宅と言っても、ほぼ内容が決められているのが一般的でした。

これからの注文住宅は、住まう人の個性をいかした住まいになることでしょう。

デザイン性、機能性、間取り、快適性など、こだわりのある家づくりをして欲しいと思っています。

私が、「注文住宅」ではなく「デザイン住宅」と呼んでいるのは、注文住宅を進化させたスタイルが主流になると考えているからです。

デザイン住宅では、建築主と建築家とのコラボレーション的なアイディアで家がつくられるので、必然的に楽しい家づくりになります。

単にカタチがカッコいいとか、見た目が良いというだけでは快適な住まいにはなりません。

注文住宅にするなら、とことんこだわった住まいにしたいものですね。