建築太郎です。

土地がほぼ決まったので、各ビルダーと打ち合わせを進め始めました。

以前も書いた内容ですが、また打ち合わせを進めて比較表を更新したので、備忘録として書きます。
前回の内容はこちらです。
早速、比較の一覧表を載せます。
太字は優秀な点、赤字は(私の中で)劣っている点です。

上から順に比較します。

まずは施工業者から。
ケンブリックは建築士事務所であり、私が建築しようとしている地域ではヤマト住建になるようで、東京地域と異なり少し安くなるとの事です。
ヤマト住建も調べてみると高気密高断熱が得意なビルダーのようで、信頼できそうです。
せらら工房は自社施工です。
どちらも一長一短ですので、比較が難しいところです。

レンガについてです。
当然ですが、全てレンガ積み工法です。
ケンブリックはオーストラリア産レンガにこだわっていますが、他2社はコストと品質のバランスから中国産レンガが標準です。
せらら工房は、オーストラリア産レンガも選べます。
しかし、中国や東南アジアのレンガはオーストラリアのタスマニアレンガをベンチマークとして生産されており、製造技術も高いことから素人目には大きな差は見られません

レンガ内配筋に関しては、天草が鉄筋を採用しているのに対して、他2社は錆びにくいステンレス筋を採用しています。
構造壁ではない為にそこまで神経質になる必要はないでしょうが、積極的に鉄筋を選ぶ理由はないと言えます。

続いて、構造・耐久性です。
軸組だろうがツーバイだろうが、必要な間取りと耐久性があれば何でもいいのが正直なところです。
せらら工房の圧倒的な基礎コンクリート強度に関してはもはやオーバースペックなのですが、とはいえ基礎の上に直接重いレンガを積む訳ですから「木造住宅が載ればそれでいい」程度の強度では困ります。
また、二階建てに関してはせらら工房は標準で耐震等級3ですので安心できそうです。
この項目に関してはせらら工房が圧倒的と言えます。

続いて、気密・断熱・換気について。
これは、どこまでが標準とするか難しいところです。
断熱材に関しては、可燃性か否かはさておき、きちんと厚みが取れれば性能の差はすぐに埋まりますので参考程度です。
他2社の平均はわかりませんが、せらら工房の平均UA値は0.542W/㎡・Kと、HEAT20 G2には届いていないようです。

一応、せらら工房は全館空調を入れるのであれば第1種換気になるのは確認済みです。
ケンブリックは気密測定を行っておりませんが、他2社は全棟気密測定を行っておりそれなりの値を出しているようです。
天草ハウジングは全館空調のマッハシステムの導入数が多く、ノウハウがきちんとしていそうな辺りで好感が持てます。
せらら工房は全館空調の導入数が少ないため不安ですが、換気システムと仕組みは同じなので導入そのものは簡単であるとの事でした。

その他の項目と、セールスポイントです。
聞けていない点は空欄です。
せらら工房は、近代ホームグループの一番の稼ぎ頭であるリフォーム部門があるため、アフターに関しては長くはやってくれそうです。
また、キッチンに関してもタカラスタンダードを入れられる事も確認できています。

性能のせらら工房デザインの天草ハウジングレンガのケンブリック、といった感じでしょうか。
正直、レンガの産地には拘らないので、ケンブリックの他の面での頑張りが欲しいところです。

そして、価格面、懸念点です。
せらら工房の坪単価目安はざっくりなので、防火仕様だとどれだけ上がるかは実際に計算しないと答えようがないとの事です。
ただ、完成見学会で都度価格も聞いていましたが、そんなに大きく外れた値ではないようです。
天草ハウジングは防火仕様で+3万円、2×6で+1万円ですので、2×6の防火仕様だと79万円/坪となります。
また、ヤマト住建を使う予定のケンブリックではこれより坪単価も少し下がるとの事ですので、同じような提案になるのではないかと思っています。

現状、天草ハウジングのみ提案を受けていますが、上物だけであれば余裕はありますが、全館空調やインフラの引き込み、事務手数料、税金などの総額を考えると予算ギリギリという感じです。

そう考えると、目安の坪単価が安いせらら工房に期待せざるを得ません。
性能が高く価格も安いとなれば、かなり有力になります。

また進捗があれば記事にします。