フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の大幅安などを受けて、東京市場は大型株を中心に売り優勢でスタート。東京エレクトロン<8035>など半導体株が急落したことから、日経平均は40100円水準まで下げ幅を拡大した。台湾株の下落などが嫌気されて、日経平均は大引けにかけて一段安を試すなど下方圧力の強い地合いとなった。

大引けの日経平均は前日比971.34円安(-2.36%)の40126.35円となった。東証プライム市場の売買高は17億6450万株。売買代金は4兆6658億円。業種別では、精密機器、機械、電気機器、輸送用機器、非鉄金属などが下落した一方、食料品、電気・ガス業、水産・農林業、パルプ・紙、鉱業などが上昇した、東証プライム市場の値上がり銘柄は28%、対して値下がり銘柄は69%となっている。

日経平均採用銘柄では、東京エレクトロン、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、ソシオネクスト<6526>、ソフトバンクグループ<9984>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体株が総じて下落したほか、古河電工<5801>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>など電線大手も売られた。このほか、HOYA<7741>、マツダ<7261>、レゾナックHD<4004>、日立<6501>が下落した。

一方、為替の円高推移を受けて、ニチレイ<2871>、ニッスイ<1332>、ニトリホールディングス<9843>など円高メリット銘柄の一角が買われたほか、アサヒグループホールディングス<2502>、サッポロホールディングス<2501>、明治ホールディングス<2269>など食品株も堅調。このほか、味の素<2802>、ニコン<7731>、クレディセゾン<8253>がしっかり。