1日の日経平均株価は前日比131.61円(-0.34%)安の3万8274.05円と3日ぶり反落し取引を終了した。東証プライムの値上がり銘柄数は438、値下がりは1159、変わらずは53と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回った。

 日経平均マイナス寄与度は35.31円の押し下げでファストリ <9983>がトップ。以下、SBG <9984>が24.71円、信越化 <4063>が19.78円、東エレク <8035>が17.65円、豊田通商 <8015>が9.55円と並んだ。

 プラス寄与度トップはレーザーテク <6920>で、日経平均を67.34円押し上げ。次いでアドテスト <6857>が38.18円、ダイキン <6367>が9.48円、TDK <6762>が7.55円、ファナック <6954>が5.23円と続いた。

 業種別では33業種中5業種が値上がり。1位は陸運で、以下、水産・農林、食料、電気・ガスが続いた。値下がり上位には海運、証券・商品、石油・石炭が並んだ。
 

 

 

1日の東京株式市場は前日の欧米株安を受け、売り優勢の地合いだったが、下値抵抗力を発揮し一時プラス圏に浮上する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比131円61銭安の3万8274円05銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は16億2301万株、売買代金概算は4兆7091億円。値上がり銘柄数は439、対して値下がり銘柄数は1160、変わらずは52銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方はリスク回避ムードの強い地合いだった。前日の欧州株市場が全面安商状だったほか、米国株市場でもNYダウが今年最大の下げ幅を記録するなど投資マインドが弱気に傾いた。米長期金利の上昇を背景にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下落率は2%あまりに達した。東京市場でもこの流れを引き継いで主力株を中心に売りが先行し、日経平均は一時360円超の下げ幅で3万8000円大台攻防の様相をみせる場面も。日本時間あす未明に発表されるFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見の内容を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたしかし、売り一巡後は先物主導で巻き戻しの動きが観測され、小幅ながら上昇に転じる局面もあった。一部の半導体主力株が大きく買われ全体相場を支える形に。ただ、総じて下げる銘柄が多く、全体の7割がマイナス圏で引けた

 個別では、トヨタ自動車<7203>、東京エレクトロン<8035>が冴えず、東京電力ホールディングス<9501>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も売りに押された。三井物産<8031>、日立製作所<6501>が軟調、キーエンス<6861>も安い。商船三井<9104>は大きく下値を探る展開に。BIPROGY<8056>はストップ安に売られたほか、インフォマート<2492>、日揮ホールディングス<1963>、日本M&Aセンターホールディングス<2127>なども大幅安。

 半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が5000円を超える急騰を演じた。アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>も終始買いが優勢だった。双日<2768>が物色人気となり、ダイキン工業<6367>も値を上げた。JR西日本<9021>、九州電力<9508>、TOWA<6315>なども買われた。ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が値上がり率トップとなり、住友林業<1911>も値を飛ばした。このほか、タムロン<7740>、ナブテスコ<6268>などが大きく上値を伸ばしている。
 


  1日大引け ストップ高: 7銘柄  ストップ安: 1銘柄 (気配、一時を含む)

 「第1四半期経常益は進捗率9割に」と報じられたJIA <7172> が大引けでストップ高配分となり、181500株の買い注文を残した。また、JSH <150A> や、「レグラスとの会話型AIにおける共同研究開始」と報じられたネクスグループ <6634> はストップ高で引けた。

 一方、「今期ガイダンスはコンセンサス大きく下振れ」と報じられたBIPROGY <8056> が大引けでストップ安配分となり、27900株の売り注文を残した。


●ストップ高の銘柄一覧

 銘柄名           現況 ニュース/主な株式テーマ
ホーブ <1382> [東証S]    一時
JSH <150A> [東証G]      
ASJ <2351> [東証G]    一時 経産省から『DX認定事業者』に認定
エスポア <3260> [名証N]     
データセク <3905> [東証G]  一時 前日もストップ高。人工知能関連
ネクスG <6634> [東証S]      レグラスとの会話型AIにおける共同研究開始
JIA <7172> [東証P]    配分 第1四半期経常益は進捗率9割に
                  取引時間内に商い成立せず、18万1500株の買い注文を残す

以上、7銘柄


●ストップ安の銘柄一覧

 銘柄名           現況 ニュース/主な株式テーマ
ビプロジー <8056> [東証P]  配分 今期ガイダンスはコンセンサス大きく下振れ
                  取引時間内に商い成立せず、2万7900株の売り注文を残す

以上、1銘柄