23日の日経平均株価は前日比113.55円(0.30%)高の3万7552.16円と続伸し取引を終了した。東証プライムの値上がり銘柄数は936、値下がりは651、変わらずは64と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回った。

 日経平均プラス寄与度トップはファストリ <9983>で、日経平均を71.59円押し上げ。次いで信越化 <4063>が15.04円、NTTデータ <9613>が12.59円、ダイキン <6367>が8.83円、KDDI <9433>が5.10円と続いた。

 マイナス寄与度は8.83円の押し下げでデンソー <6902>がトップ。以下、レーザーテク <6920>が8.76円、ディスコ <6146>が7.98円、アドテスト <6857>が6.28円、京セラ <6971>が5.49円と並んだ。

 業種別では33業種中20業種が値上がり。1位は保険で、以下、証券・商品、建設、その他金融が続いた。値下がり上位には海運、ゴム製品、金属製品が並んだ。
 

 

23日の東京株式市場は前日に続き買い戻し優勢の地合いとなり、日経平均株価は続伸した。ただ、上値も重く前場は小幅下落に転じる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比113円55銭高の3万7552円16銭と続伸。プライム市場の売買高概算は14億3044万株、売買代金概算は3兆7014億円。値上がり銘柄数は936、対して値下がり銘柄数は651、変わらずは65銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の欧米株高を受けリスク選好の地合いが続いたが、売買代金上位の半導体主力銘柄が総じて軟調な動きとなるなど、盛り上がりに欠ける展開だった。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が7日ぶりに反発し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇、外国為替市場では更に円安が進んだことで、半導体セクターには追い風が意識されたが、これを好感する動きは朝方の取引開始直後に限られた。半導体関連株が寄り後一斉に値を消す展開となり、日経平均も一時はマイナス圏に沈んだ。主要企業の決算発表が本格化するなか、この結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせる要因に。一方、金融株や建設、食料品といった内需株が買われ、全体相場を支えた。業種別には高安まちまちで、個別株ベースでも値上がり銘柄数は全体の6割に届かなかった。売買代金もフシ目の4兆円を大きく下回り今年最低だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが頑強な値動きを示したほか、三井E&S<7003>も上値を追った。ファーストリテイリング<9983>が買われ、キーエンス<6861>も高い。東京海上ホールディングス<8766>も値を上げた。レノバ<9519>は大幅高に買われ、古野電気<6814>、ペプチドリーム<4587>も活況高。東急建設<1720>も物色人気となった。大阪ガス<9532>も上昇した。

 半面、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>など半導体主力株はいずれも朝高後に売りがかさみ下値を探る展開に。TOWA<6315>が値を下げ、さくらインターネット<3778>が大幅下落、日本郵船<9101>も安い。LIXIL<5938>の下げも目立つ。SHIFT<3697>、タツモ<6266>も売りに押された。

 

 23日大引け ストップ高: 9銘柄  ストップ安: 0銘柄 (気配、一時を含む)

 シンカ <149A> や、コパ・コーポレーション <7689> 、「3Dモデル生成ソリューションの提供開始を引き続き材料視」と報じられたテックファム <3625> がストップ高で引けた。


●ストップ高の銘柄一覧

 銘柄名           現況 ニュース/主な株式テーマ
エルイズビー <145A> [東証G] 一時 人工知能関連
シンカ <149A> [東証G]      
テックファム <3625> [東証G]    3Dモデル生成ソリューションの提供開始を引き続き材料視
ジィ・シィ <4073> [東証G]  一時
ケミプロ <4960> [東証S]   一時 前日もストップ高
コンヴァノ <6574> [東証G]    
ザイン <6769> [東証S]    一時 超高速無線伝送技術をNICT・広大と共同開発
コパ <7689> [東証G]       
中央経済HD <9476> [東証S] 一時

以上、9銘柄

株探ニュース