15日の日経平均株価は前週末比290.75円(-0.74%)安の3万9232.80円と反落し取引を終了した。東証プライムの値上がり銘柄数は690、値下がりは911、変わらずは50。

 日経平均マイナス寄与度は52.96円の押し下げでファストリ <9983>がトップ。以下、SBG <9984>が31.97円、アドテスト <6857>が20.66円、東エレク <8035>が20.6円、アステラス <4503>が20.43円と並んだ。

 プラス寄与度トップは日東電 <6988>で、日経平均を3.92円押し上げ。次いでオリンパス <7733>が3.79円、東京海上 <8766>が3.58円、リクルート <6098>が2.75円、ブリヂストン <5108>が2.71円と続いた。

 業種別では33業種中16業種が値上がり。1位は電気・ガスで、以下、海運、非鉄金属、石油・石炭が続いた。値下がり上位には医薬品、空運、情報・通信が

 

 

  15日大引け ストップ高: 11銘柄  ストップ安: 6銘柄 (気配、一時を含む)

 「コンサル需要追い風に今期は連続最高益見通しで増配・自社株買いも発表」と報じられたベイカレント <6532> や、「今期経常は53%増で4期ぶり最高益へ」と発表したテラスカイ <3915> 、「24年11月期第1四半期は営業黒字に転換、通期予想上回る」と報じられたGRCS <9250> が大引けでストップ高配分となった。

 一方、「大幅減益決算や特別配当水準などマイナス視」と報じられたパソナグループ <2168> が大引けでストップ安配分となり、2800株の売り注文を残した。また、「今期最終益予想引き下げで売り圧力高まる」と報じられたジンズホールディングス <3046> や、「今期経常は28%減益へ」と発表したCVSベイ <2687> はストップ安で引けた。


●ストップ高の銘柄一覧

 銘柄名           現況 ニュース/主な株式テーマ
バルクHD <2467> [名証N]  一時 サイバーセキュリティ関連
データセク <3905> [東証G]     米SMCIと業務提携に向け基本合意
テラスカイ <3915> [東証P]  配分 今期経常は53%増で4期ぶり最高益へ
                  取引時間内に商い成立せず、9万8400株の買い注文を残す
アズジェント <4288> [東証S] 一時 前日まで3日連続ストップ高。情報セキュリティ関連
QPS研究所 <5595> [東証G]    24年5月期の営業損益予想を上方修正、QPS-SAR5号機の運用開始で黒字転換へ
Gunosy <6047> [東証P]    ゲームエイトを牽引役に営業赤字大幅縮小へ上方修正
岡野バ <6492> [東証S]    一時
ベイカレント <6532> [東証P] 配分 コンサル需要追い風に今期は連続最高益見通しで増配・自社株買いも発表
                  取引時間内に商い成立せず、51万8600株の買い注文を残す
コレック <6578> [東証S]      太陽光パネル販売企業の子会社化で今期経常34%増益を計画
IDOM <7599> [東証P]      今期は市場想定以上の大幅増益見通しに
GRCS <9250> [東証G]   配分 24年11月期第1四半期は営業黒字に転換、通期予想上回る
                  取引時間内に商い成立せず、5200株の買い注文を残す

以上、11銘柄


●ストップ安の銘柄一覧

 銘柄名           現況 ニュース/主な株式テーマ
パソナG <2168> [東証P]   配分 大幅減益決算や特別配当水準などマイナス視
                  取引時間内に商い成立せず、2800株の売り注文を残す
CVSベイ <2687> [東証S]     今期経常は28%減益へ
JINSHD <3046> [東証P]    今期最終益予想引き下げで売り圧力高まる
BeeX <4270> [東証G]   一時
アスタリスク <6522> [東証G]    今期は一転営業赤字の見通しで失望感
バリュエンス <9270> [東証G] 一時 24年8月期の営業損益予想を赤字に下方修正、期末配当予想は無配に

以上、6銘柄

 

15日の東京株式市場は前週末の米株大幅安を受けリスクオフの流れに。日経平均は一時3万8000円台まで水準を切り下げたが、その後は下げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比290円75銭安の3万9232円80銭と反落。プライム市場の売買高概算は16億886万株、売買代金概算は3兆9857億円。値上がり銘柄数は690、対して値下がり銘柄数は910、変わらずは52銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避目的の売りがかさみ、日経平均株価は大きく下値を探る展開で始まった。前週末の米国株市場では、中東でのイランとイスラエルの対立が一段と緊迫化するなか、地政学リスクを嫌気してハイテク株を中心に幅広く売り込まれる地合いとなった。これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが急速に弱気に傾き、朝方は先物主導の売り圧力も加わり、日経平均の下げ幅は700円を超える下げで、フシ目の3万9000円大台を割り込む場面もあった。ただ、その後は買い戻しや押し目買いが入り漸次下げ渋る展開に。3万9000円台前半は上値も重く戻り足も限られ、結局300円近い下げで着地した。なお、商いは盛り上がりを欠いており、売買代金は4兆円を下回った。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が大きく値を下げたほか、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>などがいずれも下値を探る展開。ファーストリテイリング<9983>も軟調。アステラス製薬<4503>も大幅安となった。ソニーグループ<6758>が冴えず、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。パソナグループ<2168>、ジンズホールディングス<3046>がストップ安となり、マネーフォワード<3994>も急落した。

 半面、売買代金2位にランクインした東京電力ホールディングス<9501>や北海道電力<9509>などをはじめ電力株が買われ、半導体関連ではローツェ<6323>が逆行高と気を吐いた。三菱重工業<7011>もしっかり。IDOM<7599>、テラスカイ<3915>、ベイカレント・コンサルティング<6532>、Gunosy<6047>がストップ高に買われる人気となった。ビックカメラ<3048>が活況高となり、RPAホールディングス<6572>も物色された。