昨日15日は㈱大前組さんの
『スキップフロアのいえ』完成見学会でした。
当社で設計を担当させていただきました。
いらして下さった皆様、ありがとうございました。
 
スマホ写真ですが何点か写真で紹介させていただきます。
またHP用の写真が揃いましたら改めてご案内いたします。
 
キッチン横の小上り和室。
玄関からまっすぐ入ることができ
ダイニングテープルとはまた異なる食事と団らんのシーンを
演出する小上り和室。
客間としてではなく、施主さんの拘りであえてキッチンの並びに
配されています。

この家のやはり一番の特徴はスキップフロア。
南側に車庫を持ち、南側のお宅も既に建設を終えておられましたので
1階を開放せず、横歩きの踊り場を設け
空を見上げて暮らす設計としました。
南側の壁とその上を横断する踊り場。
このいえは外観も形状もとてもシンプルに見えますが
このコの字の踊り場を無柱で持たせるため
構造はかなり複雑な構造となっております。
組めない、というプレカット屋さんに組む順番まで指定して
四苦八苦したのも思い出。
二面が梁を立体に組んでの部屋外部からの跳ね出しとなっています。
途中のフロアは1階と2階を緩やかにつなぎます。
サンルームのような、書斎のような名前のない空間です。
 

キッチンの見下ろし。
生活のシークエンスで何が見えるか、それが私にはとても気になるのです。
朝起きて、外と空に向かい階段を降りるとき、空気の色で今日の天気を知り
一日のことを考える。
 
踊り場の途中で家族に「おはよう」と声を掛ける。
外の世界と中の世界を同時に眺め
自分の位置を知る。
 
 
 
思わぬ収穫だったのがこの2階の中廊下。
中廊下は狭く通常ならただの移動経路になりがちですが
スキップの立体的な空間の先に見えるこの中廊下が
プライベートエリアに人を導くアプローチとなり、
逆向きへの移動は、目の前がぱっと広がる面白さを
感じさせてくれる、意味あるスペースとなりました。

素晴らしい暮らしがここで始まることを確信しております。
 
 
 
竣工、おめでとうございます。
 
㈱大前組HPはこちら
 
つぼくらなみ